悟くんは死なないでね。 (ページ22)

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最愛ページ22

悟side

俺の最愛の人が消えた

この世から

跡形もなく

帳は既に消えていて

この現実を突きつけるかのように

太陽の光で彼女が付けていた眼帯が輝いて見えた

傑「悟！大丈夫か！終わったぞ！息をゆっくり吐くんだ！」

慌てたように傑がこちらに寄ってきた

息ができない

視界がぼやける

意識を失う前に担任と硝子が走ってくるのが見えた

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傑side

気を失った悟はあの後運ばれ、硝子に治療を施された

今は静かに眠っている

他の術師たちや関係者は後始末で大変そうだった

そりゃそうか建物も半壊して授業なんてやる暇さえない

今回の件で悟がここまで取り乱すとは思わなかった

終わったら現実を受け入れるものだと思っていた

『初めての恋がこんな結末で終わればそうはいかないか...』

天を仰ぎ、そう呟く

硝子は窓から外を眺めながら煙草を吸っていた

思いに耽けるように

－あの時呪霊相手に時間を取らなければ

－あの子の呪具が刺さるのを阻止していれば

－そんな後悔が襲ってくるが、今更後悔しても遅い

それでも彼女はきっと笑って許してくれるだろう

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硝子side

私は目の前に運ばれてくる関係者たちをできる限り助けた

戦いの場は見れなかった

3人が無事に戻ってきてくれたらそれでいいと思ってた

帳が消え、彼らの元へ駆けつけると

悟は過呼吸を起こしていて

その横で傑が助けている

そしてAはどこにもいなくて

キラリと光ったものが見え、目をやると彼女の眼帯が見えた

あぁ……

彼女の言ってたことは現実になってしまったのか

そう思った

とりあえず悟だと思い、走りよるが意識を失ってしまったため急いで運び治療を行った

そして今、私は彼女と話したことを思い出している

あれは私の部屋で2人酒を飲んでいる時のこと

Aは酒に酔っていて本音が出てくるわ出てくるわ。

殆どは悟との話だったから聞き流していたけど

楽しかった

彼女がいれば辛いことがあっても笑えた

過去も彼女の葛藤もその日話してくれて

いつも笑顔でいる裏ではそんなふうに考えていたのかと

『A、もし辛くなったら言いな。私たちは友達で親友よ。私の初めての親友。』

柄にもなくそう伝えると

彼女はびっくりした顔をしたかと思うと今まで見たのことにい可愛らしい笑顔で頷いたんだ

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