悟くんは死なないでね。 (ページ19)

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最期ページ19

悟side

しくじった。

体術がいける口の奴は傑が拘束していたところが見えた。

なにか叫びながら焦っていたみたいだが傑の視線の先は茂みで何も見えない

Aに何かあったのだろうか

呪詛師と争いながら内心焦る

そのせいか肩を切られ殴られ飛ばされる

先程まで1体1だったのに何参戦してんだよこのチンピラ

呪具だけじゃねーのかよ。

『ｹﾎｯ……2対1とか俺の事好きすぎだろ』

呪詛師B「俺たちはお前を殺しに来たんだ。雑魚には興味が無い。」

そう言われ隠し持っていたのか新たな呪具で首に歯を向けられる

まずい

この状況じゃ抜け出せない

抜け出せたとしてももう1人に刺されて終わる

他に方法がないか

冷静に考えている時あの白い細い手が見えた

呪詛師B「ｳｯ……な、なんだこ..れｯ」

まさか

手の根源を見るとAが血だらけで立っていた

『は………………』

声が出なかった

突かれたのか腹から血が流れている

鼻からも頭からも

やめろ

やめろ

A

お願いだ

もういい

そう言いたいのに

声が出ない

たくさんの手に捕まえられた呪詛師は行動不能

呪詛師B「ﾀｽｹﾛ……ｯ」

近くにいる呪詛師に助けを求めている

そして近くにいた呪詛師は呆然とした俺に跨り首を絞め始めた

『ｸﾞｯ…………』

首を絞めたかと思うと体を拘束される

傑「悟！！！！！くそっ！！！なんて量の呪霊だ！！！！！くそ！！！！！」

傑…………

初めてだった

死ぬかもしれないと思ったのは

容赦なく首を絞められる

動けたらこいつを殺れるのに

「私の全部をあげるから…ゴーストの全部使わせて」

そう聞こえた

思わず目を見開いた

やめろ

A

『やめ……ｯ』

止めようと声を出すと同時に夥しい数の手がこちらに向かってきた

その手は周りのたくさんの呪霊を潰していく

そして俺の首を絞めていた呪詛師にまで向かっていた