悟くんは死なないでね。 (ページ14)

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想いページ14

悟side

俺は絶対死なない自信がある

自意識過剰なんてものじゃない

"御三家""無下限術式""六眼"

これだけ揃っている

体術もいける

今まで負けたことがない

少しヘマをして怪我をすることもあるが自分が最強だと思っている

否、最強だ。

それでもAは死なないでと言う。

なんでそんなことを聞くのか1度聞いてみたことがあった

『なぁA、俺は簡単には死なない。なんで死なないでって言うんだ』

少しの間をおいて目の前にいるこいつは言った

A「私の家族や友達、みんな目の前で死んだんだ。私を置いて。私ね呪術師の家系出身なんだ。へっぽこだったから知らないと思うけど」

知らない。

姫野家なんて眼中になかった

A「最初の頃に話したの覚えてる？幼少期大きな呪霊を無意識に祓ったって。

そこを呪詛師に見られてたんだ。そして狙われた」

『狙われた…？』

A「そう。私を呪詛師側に取り入れたかったんだ。だって向こうからすれば最高のカードだもん。私全てを代償に非術師を皆殺しにしても、私は跡形も残らない。そして呪詛師は夢を叶えられる。最高のカードでしょ？」

そうか、そうだった。

眼帯も見慣れてたからか忘れかけてた

こいつは身体の1部を代償に呪霊を祓ってる

A「そのために私の周りにいた家族、友達みんな殺されたの。私の目の前で。

だからね悟くん。私は悟くんのことが大切だから死なないでほしいんだよ。

硝子だって傑だってそう。でも悟くんは私の中で特別なの。」

『そんなこと言われたら勘違いするぞ』

A「いいよ勘違いして。本当のことだから」

過去を聞いた

聞いてよかったと思った

Aが少しでも心が楽になるのなら

そして俺の事を特別だと言ってくれたことが嬉しかったから

なぁ、A。
俺はお前を守るよ。

君の笑顔を消すなんてことはさせない。

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Aside

過去を話したのは硝子以外にいなかったから

悟くんに話した時どんな反応をされるか不安だった

でもやっぱり悟くんは悟くんだった

嬉しかった

話せてよかった

好きだよ悟くん

何があっても生きていて欲しい。

「悟くんは死なないでね」

その言葉が君にとって呪いの言葉になりませんように

足枷になりませんように