ZSO-僕たちの戦い3【SnowMan】 (ページ12)

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11話ー軍艦ウエスト号の船上ページ12

その頃､西のZSOのWESTが所有する軍艦ウエスト号が東に向かって走行している｡

艦内の司令室では中間侯爵と末澤子爵が言い争いをしていた。

末澤「何で俺､行ったらあかんの!?足やったら大丈夫やで!?」

中間「全体会議は王家の家臣も来る…もし､雪間派の家臣だったら何をするかわからないからだ」

末澤「そんなぁ～会議が終わったら苺スイーツ食べようと思って色々､調べてたんやで」

中間侯爵に会議に出る事を止められた末澤子爵が落ち込んでいるとそばにいた青年が呆れている。

？「誠也様…それでパソコンを見てたんですね…仕事をなさっていると思ってたのですが…」

彼は正門良規｡Aぇgroupの隊長をしている青年である。

末澤「ちゃんと仕事もしとるよ…ほら､全体会議に出す書類も出来てるで」

正門「本当ですね…では､この書類は私が宮舘伯爵に渡しておきます｡苺スイーツも買って来ますので…」

末澤「スイーツだけでなく書物とか服とかあるからけっこう荷物あるんやけど」

正門「まったく…何しに来たんですか…旅行しに来たんとちゃいますよ…とにかく私が全部買って来ますので誠也様は船にいてください!!」

末澤「わかったわ…欲しい物を書いた紙とお金を渡すからお願いな」

正門「わかりました」

正門が返事をするとドアが開き大倉侯爵と少し派手めの貴族服をきた青年が入って来た｡

派手めの貴族服をきた青年は室龍太｡軍の航空部隊KJJの司令官で末澤子爵の親戚でもある伯爵の身分を持つ貴族である。

末澤「えっ!!室伯爵も来てたん!?」

室「来たくなかったのだがな…お主の母君に頼まれて仕方なく来ただけだ」

末澤「母上…過保護すぎやねん…子どもの頃､病弱やったから心配するのはわかるんやけど」

室「そもそも俺は末澤子爵がZSOに参加する事に反対だ｡だから､航空部隊も出すつもりはない!!」

末澤「えっ～!!全体会議の書類に航空部隊のヘリでゾンビ討伐の際の物資輸送や怪我人の搬送したいって書いてしまったんや」

室「なんだと!?末澤子爵､100年前に王家や雪間を中心とした東の貴族たちが俺や末澤子爵のひいおじい様にやった事を忘れたのではあるまいな!?」

末澤「忘れてへんよ!!やけど､軍や雪間たちに見捨てられた王家や国民をほっとくのは嫌なんや!!それに100年前から続く王家とのわだかまりを無くしたいんよ!!」

室「勝手にしろ!!俺は絶対に反対だからな!!」

室伯爵は末澤子爵を怒鳴りつけると乱暴にドアを開けて部屋を出て行った。