5話ー特訓 ページ26
次の日、康二と蓮は特訓のため早めに本部に来ていた｡
司令室に入ると夜勤を終えて片付けている辰哉と翔太がいる。
深澤「あれ？目黒と康二､来るの早いね」
向井「照に早く起こされたんや」
康二は照に起こされ少し不機嫌になっていた。
目黒「ふっかと翔太は特訓がどんなのか知ってる？」
渡辺「照の特訓っていったらあれだよね？」
深澤「旧キャンプ場でやる特訓だよ｡岩場とか木が多いからゾンビを倒した後にZSOが買い取って特訓場にしたんだ」
渡辺「俺も､何回かしているけど地獄の特訓だよ」
翔太が苦笑いしていると照がやって来る。
岩本「翔太も特訓やるか？」
渡辺「照!?無理無理!!夜勤明けに特訓はきついって!!」
岩本「佐久間はしていたが…特訓やりたくなったらいつでもしてやるからな｡目黒､向井､銃を持って行くぞ」
目黒､向井「はい…」
康二は蓮と照とともに特訓場に向かった。
渡辺「照…絶対に俺にも特訓させようとしていた…そもそも舘様の護衛をしている大介と王家御用達の仕立て職人の俺じゃ体力が違うの!!」
深澤「まあまあ…そう怒るなって｡ほら､宿舎に戻るよ」
怒る翔太を宥めながらドアをあけると高級そうな服を持っている大介がいる。
佐久間「翔太､涼太様の服を直せ」
渡辺「今から!?俺､夜勤明けなんだけど…しかも､直すのに時間がかかるジェストコールじゃん」
佐久間「他に王家御用達の仕立て屋を探すように涼太様に伝えるか…」
渡辺「わかったよ!!やればいいんだろ!!お城に行く用事があるときはもう一着あるジェストコールを来ていくように伝えてよ!!」
佐久間「わかった…」
大介は服を翔太に渡すと荷物を棚に置き司令室に向かった。
渡辺「夜勤明けは肌が荒れるから肌のケアしようと思ってたのに…涼太のやつ…」
深澤「翔太…今､舘様の事を涼太って…」
渡辺「あっ!!ふっか､この事は黙ってて!!」
深澤「わかったよ…そのかわり明日の昼食に食堂のラーメンおごれよ」
渡辺「了解…」
辰哉と翔太が宿舎に戻って行った頃､康二と蓮は照に連れられて木が生い茂る所にやって来る。
岩本「ここで保護対象者救助の特訓をする｡先に目黒が入ってどこかに隠れる｡それを見つけ出す訓練だ」
向井「なんや｡かくれんぼやん」
岩本「ただ見つけるだけでは駄目だ｡向井､通信機を見ろ」
向井「通信機？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 291人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：fuotomi | 作者ホームページ：https://twitter.com/fuotomi2
作成日時：2020年8月16日 0時
