1話ー入隊!? ページ2
？「ハアハア…ここどこやねん」
大きな荷物を持った一人の青年が息を切らしながら自転車を走らせている。
彼は向井康二｡写真で風景を撮るため自転車で旅をしている時にゾンビに襲われ逃げているうちに東京にやって来てしまったのだ。
向井「もうあかん…ここやったらゾンビおらんからちょっと休憩しよ」
康二は自転車を止めると木陰に来て座り込み水をゴクゴクと飲む。
すると､武装して銃を持つ人影がやって来た。
？「照､あの人？」
？「そうだな｡おい!!お前!!」
名前を呼ばれた康二はゾンビ対策用に自転車に積んであったボーガンを手に取った。
向井「な､なんや？」
？「怪しい者じゃないよ｡君を保護しにきたんだ」
向井「めっちゃ怪しいわ!!」
？「悪いけど､おとなしくしてもらうぞ」
がっちりした体格の青年は康二に手錠をかける。
向井「て､手錠!?」
？「ごめんね｡君を保護するためだから…本部に着いたら外すから､ちょっとの間だけ我慢してね｡」
向井「はい…」
康二は言われるまま車に乗せられどこかに連れて行かれた。
数分後､康二を乗せた車は止まり車から降ろされると目の前に大きな建物が建っている｡
そこに康二をつれてきた青年に無線が入った。
？「照さん､辰哉さん。保護対象者見つけましたか？」
？「ラウールか…見つけて連れてきた所だよ」
？「了解しました｡舘様が司令室につれてくる前に阿部ちゃん先生の所に行って健康状態と感染の有無を調べてほしいと言ってました」
？「了解｡深澤､こいつを阿部の所に連れていくぞ」
？「了解｡手錠外すから僕たちについて来て」
向井「はい…」
康二は仕方なく二人について行く。
二人に案内されてやって来たのは医務室とかかれた部屋で中にはメガネをかけて白衣を来た青年がいた。
？「ふっか､照｡ご苦労様｡その人が保護した一般人？」
？「そうだよ｡舘様から健康状態と感染の有無を調べてほしいって」
？「わかった｡照､こっち連れてきて」
？「了解」
康二は診察室のような部屋に通された。
向井「あの､なにするん？」
？「診察したいからちょっと上着脱いでくれるかな」
向井「はぁ!?上着脱ぐん!?」
？「ゾンビに噛まれてないか確認するだけだから」
向井「そやったらええけど」
康二が言われた通りに上着を脱ぐと青年は康二の体を確認する｡
？「いいよ｡かすり傷以外は問題ないよ｡ゾンビに噛まれた跡もなかったし…もし､噛まれてたら24時間後にゾンビになってたね」
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作者名：fuotomi | 作者ホームページ：https://twitter.com/fuotomi2
作成日時：2020年8月16日 0時
