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「なんか急に静かになった」

日「懐かしかったね、あの感じ」

「うん」




この世の全てを疑ってるような表情。っていう例えが1番わかりやすいだろう。




俺の前では無理に笑わない。

高校の時そう約束をした。


当時の彼女は笑わないっていうのは素を見せていると言っても過言ではなかった。


いまも、あの時と同じ感じなら、無表情でいるということは俺のことは信じてくれてるってことなのかな、と自分はAと結婚してるのに心配になる。




日「梅、お風呂入ろ」

「あ、うん。」



先に脱衣所に行ったA。



結婚指輪が入っていないケースが並んでる棚を見ると切られてしまったネックレスが綺麗に置かれてた。



欠かさずつけてくれてるし大切にしてくれてるのはわかってたけどまさかここまでとは。









抱きしめながら話を聞いていたあの時、腕の中のAの表情は動く気配なんて全くなかった。


それなのにネックレスが切れてしまったことを謝る時、微かにAの表情が動く感じがした。





日「梅ー?」

「今行く」




どうして彼女ばかり、こんな思いをするんだろう

夕日らじお→←・



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作者名:ふわり | 作成日時:2021年8月21日 7時

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