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れな「あれ?切れちゃった?ふふっごめんなさい?」
わざとらしく笑いながら言う彼女が許せなかった。
「はっ、ふぅ、はぁ、ひゅっ、」
荒くなる呼吸を何とか抑えて足にぐっと力を入れて彼女の手元にあるアクセサリーケースを取ろうと勢いよく立ち上がった。
れな「わ!なに?急に」
バカにしたように笑いながらまた上に挙げられる
「返して!かえしてよ!」
堀「なにしてんの。」
れなさんの手からアクセサリーケースが無くなったと思えば後ろから瞬が取ったらしい。
れなさんも驚いた様子。
堀「いつもなら直ぐ帰るAちゃんがまだ帰ってないって言うからおかしいと思ってきてみれば、何してるんですか。」
れな「あ、いや、これは、遊んでて、」
堀「Aちゃん、泣いてますけど」
れな「いや、笑い泣き……なんて
あははは、」
堀「くだらない嘘つかないでください。
はい。Aちゃん、」
瞬からアクセサリーケースを受け取る。
中を開けるとブレスレットと指輪が。
「よかった、」
切れてしまったネックレスと一緒に抱きしめる。
堀「ごめんね、勝手に部屋開けて、それと、遅くなって。帰ろ。」
いつもどんなときも丁寧な敬語の瞬がタメで話してくる。
いつもと違う声色からかなり怒ってるんだろう。
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作者名:ふわり | 作成日時:2021年8月21日 7時