さぷらいず ページ30
打ち合わせをするために部屋に入ろうとすると
部屋の前でりなちゃんが止まる。
林「あっ、飲み物買ってくるわ」
「あっうん。先入ってるよ?」
なんて自由なんだとか思いながら
まありなちゃんだから別にいいけどって割り切る。
いつもは打ち合わせの時もドアの横に
«〇〇ラジオ打ち合わせ»
とか貼り紙があるのに今日はないんだ、不思議に思いながらドアを開けて、中に入った。
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「えっ、、、、、、」
ドアを開けて中に入ると
ずっと会いたくてたまらなかった大好きな人がいた。
3日前、沖縄に行く前に一瞬だけ会えた愛おしい人。
「なんで、いるの?」
自然に涙が出てきた。
梅「マネージャーから聞かなかった?サプラーイズなんだって。俺もさっきAさん来ますよって聞いた」
って笑いながら言う梅ちゃん。
「会いたかった、」
思いっきり梅ちゃんに抱きつく。
梅「おっと、」
少しよろつきながらも私を支えてくれる。
ぎゅぅぅって腕に力を入れると梅ちゃんもぎゅぅぅってやってくる。
「んー、久しぶりだぁ」
って梅ちゃんの胸に鼻をつけて思いっきり匂いを嗅ぐ。
梅「変態かよ」
相変わらずのイケボで突っ込みながら
さらに苦しいくらいぎゅぅぅってしてきた。
「ふふっ、苦しいよ」
梅「離したくない。今日、お仕事は?何時まで?」
一瞬私の体を話して聞いてくる。
「てっぺん超える前に終わるけど明日朝から群馬だから向こうに移動して向こうのホテルで寝る。」
このあとの予定を言うと一瞬寂しそうな顔をする。
でもすぐ優しく笑って
梅「そっか。頑張ってね」
頭を撫でられる。
それからまた抱きしめられる。
それだけで幸せを感じた。
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作者名:ふわり x他1人 | 作成日時:2020年7月2日 0時