Nairu Koja*＊ ページ5
、
今日はAの誕生日やから、仕事を早く切り上げるつもりやった。
上司には、用事があるから、って誤魔化して。
今日のノルマを達成してAの生まれた日を祝うべく、頑張ったのに。
朝にはAが、「ケーキ作って待ってるね、」って笑顔で俺を送り出して。
その笑顔を思い浮かべては、デスク上のパソコンと資料に向き合った。
でもこういう日に限って、残業頼まれたりすんねんな。
先輩からの頼みやから断れへんし、さっさと終わらせて急いで帰れば間に合う時間。
でもなかなか減らない資料にため息が出て。
やっと終わった頃には、すっかり日が落ちていた。
ピシッと着こなしたスーツが鬱陶しく思える程急いで。
カーテンを締め切った窓から漏れる微かな光
Aにどんな言い訳をすれば許してくれるかなんて、最低なことを考えながら恐る恐る家のドアを開けた。
その瞬間、俺の好物であるパウンドケーキの香りが鼻を掠めて、少し頬が緩んだ。
那「……………ただいま、」
広いリビングにAの姿を探すと、
「………おかえり、」
と、少しぐずったようなAの声がキッチン裏から聞こえた。
那「ごめん、遅くなって」
膝を抱えて、顔を埋めたままあげようとしないAの側に駆け寄って、あやすように頬を撫でた。
「………メールも電話も無かったから、心配した」
鼻を啜りながら話すAが、本当に心配してくれていたことが、頬の乾いた涙の跡を見たら一目瞭然で。
申し訳ない気持ちと、Aと過ごせる誕生日の時間が減った悲しさが押し寄せて息が詰まる。
那「…残業頼まれてもうてさ、
なるべく早よ終わらせたくてそれどころやなかってん、」
ごめんな、ってもう一度呟くと、Aの手が隙間から伸びて
その手を俺の手で優しく包むと、安心したように微笑んだ。
「那伊留くん、」
那「ん？」
「ケーキ、焼いたんだけど…
ちょっと失敗しちゃって…」
Aがそっと指差す先を見ると、表面が少し焦げたパウンドケーキ。
那「もちろん、食べるよ」
Aが一生懸命作ってくれたんやもんな、と付け加えると、
「那伊留くん、大好き」
すっかり機嫌を直したAが、俺の首に巻きついた。
_____________
変なとこで切ってごめんなさい！
まだ続きます
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ユウ∞JUMP - ゆぅりさんの短編集、全部見てリクもさせていただきました^^こちらもお願いします!!大好きなまとくんで！ 『林真鳥k 嫉妬』まとくんに嫉妬してもらいたいです///お願いします!! (2016年5月9日 0時) (
レス) id: 2a395b948c (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん - 大橋和也くんで、おうちデートでほのぼのしたやつお願いしますっ、説明わかりにくくてすみません！これからも、@ゆうりさんの応援しています！ (2016年5月4日 12時) (レス) id: fd39f17900 (このIDを非表示/違反報告)
とことまる - ゆぅりさんの作品全好きで更新のたび速で読ませて頂いています。リクエストしたいのですが、末澤くんで甘々お願い出来ますか？よろしくお願いします！ (2016年5月4日 1時) (レス) id: 3f75657adf (このIDを非表示/違反報告)
ちぃまる。(プロフ) - 藤原丈一郎くんで、ヤキモチ妬いて若干拗ねて、最後は甘々になるのがみたいです！わかりにくくてすみません、よろしくお願いします！ (2016年5月3日 23時) (レス) id: 666b1d484c (このIDを非表示/違反報告)
＠ゆぅり(プロフ) - アンドゥさん» リクエスト大変嬉しいのですが、申し訳ありません。私はまだ16歳なので、裏のリクエストはかけません。ご理解よろしくお願いいたします。 (2016年5月3日 9時) (レス) id: 8803da674c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：@ゆぅり
| 作成日時：2016年2月20日 20時
