Daichi Imae*＊ ページ3
、
今「卵焼きもーらいっ」
「あ、」
大地の声が頭上から聞こえたかと思ったら、目の前に広げたお弁当箱から消えた卵焼き。
不自然に一部だけ欠けて、なんだか不恰好になってしまった。
「もー、ほんま毎度毎度……」
呆れ口調で溜め息を付くけど、
今「ごめんごめん〜
やってAの卵焼き、ほんま美味いねんもん〜」
大地の為に、卵焼きは甘い派なのに、塩味の効いた味付けにしてるなんて、きっと大地は知らないんだろう。
もー、って言いながらもにやけてるであろう私の顔を見て友達が呆れたように笑うのもいつものこと。
友「早く告んなよ、
あんたら絶対両想いやって」
「いやー、ないない
まず大地は、私のこと女として見てません〜」
友達に軽く告白を促され、私も軽くあしらう。
漫画みたいな恋愛ができるなんて思ってないし、
きっと私が告白したところで、熱あんの？って笑われるのがオチ。
幼馴染以上の関係になれない、ってわかってるのに、告白なんてできるはずも無くて。
友「えー、今江くん、Aのこと好きそうやけどなー」
今のもどかしくも心地よい位置関係が
「もーその話はもう終わりー！」
私たちには丁度いいんだと思う。
今「お、A」
「大地、」
タオルを首に掛け、流れる汗を拭いながら、携帯で音楽を聞いてる私に近づく。
「部活終わったん？」
今「いや、ちょっと忘れ物」
よいしょ、とおっさんみたいな掛け声で、私の向かいに腰掛けた大地が、私のイヤホンの片方を取った。
今「洋楽？」
机に伏せるように顔を乗せている私の横に、同じような体制で大地も伏せた。
「うん、まぁね」
大人でしょ？ってすまして言うと、アホか、俺も聞いてるわ、って頭を小突かれた。
忘れ物取りに来ただけなのに、部活戻らんでええんかな、って思ったけど
大地が、久々にこんなに近くにいる。
それがなんだか嬉しくて。
イヤホン片方ずつ分け合えるのも、幼馴染の特権かな、なんてちょっとだけ優越感。
＿＿＿＿このまま、時間が止まってしまえばいい。
もういっそ、幼馴染だってことは忘れて、
私と大地だけのこの空間が
ずっと、続けばいいのに、って
大地が口を開かない間、それだけを考えてた。
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ユウ∞JUMP - ゆぅりさんの短編集、全部見てリクもさせていただきました^^こちらもお願いします!!大好きなまとくんで！ 『林真鳥k 嫉妬』まとくんに嫉妬してもらいたいです///お願いします!! (2016年5月9日 0時) (
レス) id: 2a395b948c (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん - 大橋和也くんで、おうちデートでほのぼのしたやつお願いしますっ、説明わかりにくくてすみません！これからも、@ゆうりさんの応援しています！ (2016年5月4日 12時) (レス) id: fd39f17900 (このIDを非表示/違反報告)
とことまる - ゆぅりさんの作品全好きで更新のたび速で読ませて頂いています。リクエストしたいのですが、末澤くんで甘々お願い出来ますか？よろしくお願いします！ (2016年5月4日 1時) (レス) id: 3f75657adf (このIDを非表示/違反報告)
ちぃまる。(プロフ) - 藤原丈一郎くんで、ヤキモチ妬いて若干拗ねて、最後は甘々になるのがみたいです！わかりにくくてすみません、よろしくお願いします！ (2016年5月3日 23時) (レス) id: 666b1d484c (このIDを非表示/違反報告)
＠ゆぅり(プロフ) - アンドゥさん» リクエスト大変嬉しいのですが、申し訳ありません。私はまだ16歳なので、裏のリクエストはかけません。ご理解よろしくお願いいたします。 (2016年5月3日 9時) (レス) id: 8803da674c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：@ゆぅり
| 作成日時：2016年2月20日 20時
