学園アリス (ページ48)

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49話　蜜柑side ページ48

「何・・これ...」

誰かの吐息・・

確かうち、毛利レオと棗を乗せた車をくるくるパーマと追っかけて・・・

悪そうな大人たちに捕まってしもうて・・・

「(棗！？！？)」

薄暗い倉庫のような場所に、うちらは投げ出されていた。

しかも両手両足まで縛ってある・・・

後ろにはくるくるパーマ。前には棗。

みた感じ、Aちゃんの気配はない。

「おい、ガキども目さましたか」

「まだです」

今の、レオの声・・。

どういうことなんや・・

「組織としての足並みを揃えて欲しいとのことでした」

「(組織って・・・？)」

「棗を引き渡す段取りは」

「船で一旦アジトへ。そこでトレーニングして、その後戦力に加えるつもりです」

「船が来るのは？」

「二時です」

「それまで待機か・・・」

「残りの二人はどうします？売り払う前に、なんのアリスを持っているか確かめる必要が・・・」

「(なんなんや、この会話・・)」

「こいつがあの、黒猫ねぇ」

「あの・・なんなんですか？その黒猫って・・・」

「こいつの裏社会での通称。アリス学園の影の産物、闇の特殊部隊さ。

ペルソナが育て上げた最高傑作ってわけさ」

「(闇の特殊部隊・・・？棗が？)」