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46話 ページ45

「棗、もう寝ちゃった?」



「起きてる」



「怪我、本当に大丈夫なの?」



「大丈夫だ」



「嘘・・」



「・・A?」



「さっきも...さっきも大丈夫大丈夫って...私の前ぐらい、弱いとこ見せてよ!」







気づいたら私は泣いていた。


また棗を困らせてしまった






「A...悪かった。心配かけさせて」



「ううん。私も大きい声出してごめん」



「教室では・・無理してた。Aに心配かけさせたくなくて。

でも今は本当に大丈夫だ」






体を起こした棗は私の頭に手を乗せた。


優しくて、あったい、大好きな手。






「ねぇ棗、元気になったら、私と梅ノ宮さんのお店来てくれる?」



「店?」



「うん。絶対棗に来て欲しいの。私、一生懸命準備するから!」



「わかった。約束する」



「ほんと!?じゃあ私もっともっと頑張るね!」



「あぁ。楽しみにしてる」



「私、今日の準備は終わったから、夜までここにいるね。

帰る時にまた声かけるから、棗は寝てていいよ」






私がそういうと、棗はまたベットに潜り込んだ。



なんだか外が騒がしい。



前夜祭、か。







確か、テレビでも有名な人が来てるんだっけ。





「まあいっか」





私はスケッチブックを取り出し、次回提案するお菓子のデザインを考えることにした。

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作者名:ゆら | 作成日時:2023年9月20日 0時

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