学園アリス (ページ39)

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39話ページ39

翌日。

「棗！！！」

朝、棗の部屋によっても棗は帰ってきていなかった。

肩を落として教室へ戻ると、時間差で棗も入ってきた。

「A..！」

「棗...！よかった、帰ってきた..」

教室の中ということも忘れて、棗にぎゅっと抱きついた。

「っ...！」

「ご、ごめん！どこか痛むの？」

「気にするな。気づかなかったフリしてろ」

「でも、」

「後でちゃんと話す。

流架にも心配かけさせたくないんだ」

「うん。わかった」

棗の手を取り、何事もなかったかのように席へついた。

「おはよう棗。Aが朝から心配してたよ」

「もう！流架！！」

そんなことを話していると、鳴海先生が入ってきた。

「皆さん、今年もこの季節になりましたね・・・

そう、学園祭シーズンの始まりです！！」

その一言で、クラスが一気に騒ぎ出した。

学園祭。

私たち危険能力系には関係のない話だ。

そのうち皆クラスから出ていくだろう。

棗が心配で寝不足だったし、少し寝よう