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3話 ページ3

「あれ?流架は?」



「え?」





棗が佐倉蜜柑に北の森への試練を出してしばらくして、流架の姿がないことに気づいた。





「棗さん!Aさん!大変です!流架君が!!」





クラスメイトの一声で、棗の目の色が変わった。





「おいA、行くぞ」



「う、うん...」







痛いほどに握られた手。






私はこんな棗好きじゃない。


二人で笑い合いたいだけなのに...






「棗...」



「・・・」





こうなってしまってはもう誰の声も届かない。


私は手を引かれるがままに後をついていった。

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作者名:ゆら | 作成日時:2023年9月20日 0時

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