検索窓
今日:38 hit、昨日:0 hit、合計:2,402 hit

19話 ページ19

そっか。

今日は月に一回のお小遣いの日か。





通りでみんな浮かれてるわけだ。




「お兄ちゃん、お姉ちゃん」



「あっ、陽ちゃん」







私たちと同じ危険能力系の聖陽一くん。


最初は棗に懐いてよく遊びにきていたが、遊びに来るうちに私にも心を開いてくれた。






「お兄ちゃん、お兄ちゃん」





両手を上に上げ、棗に抱っこをせがむその姿に、流石に頬が緩んだ。




「お姉ちゃん、これ、あげる」



「ん?なぁに?」






小さな手の中には可愛らしい包み紙に包まれた飴があった。






「陽ちゃん、これくれるの?」



「うん」



「ふふっ、ありがとう」







「棗さん棗さん...」





私が陽ちゃんを気を取られているうちに、佐倉さんがなぜか土下座をしていた。




「お願いします!セントラルタウンに一緒に行ってください!!」

「僕からもお願いします!」




委員長まで・・・






「なんの真似だ」


「さぁ...?」





「一緒に行ってくれぇ...!!1頼む〜!って、何その子!かわいい!!

棗に懐くなんて珍し〜!陽ちゃん言うんや!こっちおいで!」



「ダメよこんな人のところいっちゃ!お姉さんのとこおいで〜」




「棗達と同じ危険能力系で、だから棗もこの子のことは気にかけてるっていうか...」








陽ちゃん、アリス使わないといいけど。

佐倉さんって確か、お化けとかそういう類、苦手だったような...?





「ばーか」
「ばーか」

「ブサイク」
「ぶちゃいく」




棗に続いて陽ちゃんも真似をする。




これが陽ちゃんの教育に良いのか否かは置いといて、いいコンビだと思う。

20話→←18話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
7人がお気に入り
設定タグ:学園アリス , 日向棗
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆら | 作成日時:2023年9月20日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。