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11話 ページ11

先をスタスタを歩いていく棗に、必死についていった。





「棗。アイツのパートナーって..」



「気にすんな流架、Aも。相手にしねぇよ」








振り返った棗の表情はまだわからないけど、私の頭を撫でてくれた。



安心する。



初めて棗とあった時も、棗は同じように撫でてくれた。

棗の手を叩き払った私に対しても、ずっとずっと優しかった。







『お前、逃げてるのか、アイツらから』


『っ..だ、だれ...』


『怯えるな。俺は...お前を助けたい』


『やだ...辞めて..触らないでっ!!』

パシッ!!

『っ...、俺を信じろ!』









「棗、ありがとう」



「言っただろ、俺はお前を助けたい。俺を信じろ」



「うん」

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作者名:ゆら | 作成日時:2023年9月20日 0時

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