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2話 ページ2

「!」





ふと彼女と目が合った。





「何..?このかわいい子...」



「...?」






棗から視線を外し、私を凝視してきたその子は、次の言葉を発する前に宙へと浮いた。





「おい転入生!棗さんとAさんに向かって何調子こいた口聞いてんだ!」





そこからクラスメイトと佐倉蜜柑の言い合いやり合いが始まった。


どうやらこの子は自分のアリスを把握していないみたい。





グゥぅぅ...




「...棗、お腹すいた」



「ほんっと緊張感ないよな」



「ぅ...だって朝は食欲なかったから...」



「これ食べていいよ」



「流架!なになに?クッキー!??」



「うん。残り物だけど...」



「いいの!?ありがとう!!」



「お前、糖分の摂りすぎでまたぶっ倒れるぞ」



「大丈夫大丈夫!」





クラス内で起きているいざこざを尻目に、私たちはマイペースな空気が流れていた。

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作者名:ゆら | 作成日時:2023年9月20日 0時

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