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……あれ、やばい、目の前が滲んで見えなくなってきちゃった。
泣いてんのか自分、ますますダサいな。
帰って録画してる彼のドラマ見れるかな。
あーちょっと辛いかも。
当分何も見れな
「…っと待って！」
『わ！』
誰かに腕を引かれた衝撃で目に溜まっていた涙が頬を流れる
それと同時に腕を引いた人物を振り返り見た
「一方的に喋って行かんといてや」
『な…！』
「送るって言うたやん。笑」
小瀧望が私に触ってるう！！
ってか、さっきファンだってこと言い逃げしたばっかだよ！？
『……私の話、聞いてました？』
「聞いてたし、ちゃんと見たで？ジャス民やろ？」
『うっ』
握りっぱなしだったファンクラブカードをもう一度目の前に出したのに、改めてそう言われると、めっちゃ恥ずかしいじゃないか。
じゃあ、なぜあなたは私の腕を掴んでるんだ？
『私…あなたのファンですよ？』
「うん」
『いやあの…』
"うん"って…
本当にわかってる…？
「それもそれでおもろいけどさ、それよりも長澤さんと仲良くなりたいって思ってんから、そんなん関係なくない？」
『…え』
自担が、私と仲良くなりたいって。
そんな少女漫画みたいな話ある？
「それとも、俺と仲良くなるの嫌…？」
さっきのビールのせいかな、なんだか頭がフワフワしてきた。
あー、私、きっと夢でさっきの続きを見てるんだろな…。
『……そんなこと、ない、です』
ジャニヲタ人生で培った妄想力が、ついにここまでリアルになったか。
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作成日時：2019年10月4日 12時
