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「男からのアプローチ、避けてる?」
「そんなことないです。というか、そもそもアプローチとかされたことないですし」
自分で言って辛くなる。
「ははは」
彼は楽しげに笑い立ち上がると、腰掛ける私の目の前にやってきた。
え?
片手で肩を押されて、ぼすっとそのまま後ろに倒れ込みベッドに頭がつく。
彼は私の肩を片手で押さえたまま、片膝をベッド乗り上げていた。
いとも簡単に押し倒されてしまった。
「アプローチ、気づいてないだけじゃない?」
天井のライトを背負う彼と目が合う。
強引な事の運びにどきどきし始めた。
「これは……アプローチ…なんですか?」
「普通はね?」
「…ふつうは?」
じゃあこれは普通じゃなくて、アプローチしてるわけではないってこと?
ネットの検索結果を思い出す。
手を繋ぐ心理。
"下心"
ホテルという、そういうコトをする場所ということもあって、その単語が現実味を帯びる。
「こうやって近づいてみると隙があるのかないのか
わかんねーな」
眼差しが強い。
「どうする?」
どうするって…言われても…
「キスもした事ないんだよね?」
こく、と頷く。
「そういうこと興味ない?」
「興味ないことはないです」
こんな赤裸々に何言ってんだと自分自身につっこむ。
「でも私、お付き合いもしたことなかったから
そういう機会自体なくて…」
「付き合ってなくても機会はくるよ。
まさに今じゃない?」
え、そんな…私、どうしよう。
「A。初キス、俺がもらっていい?」
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にこ(プロフ) - こたさん» コメントありがとうございます!今回は内容的に心配要素が多いので、応援の言葉が沁みます😭ありがとうございます。引き続き楽しんでもらえるよう頑張りますので、よろしくお願いします! (2022年6月20日 12時) (レス) id: 719bc577fe (このIDを非表示/違反報告)
こた(プロフ) - はじめまして!にこさんの描くお話がすごく好きです🙇♀️陰ながら応援してます!更新楽しみにしてます💙 (2022年6月19日 22時) (レス) id: 3b0c2534bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にこ | 作成日時:2022年5月29日 21時