検索窓
今日:7 hit、昨日:11 hit、合計:50,248 hit

4 ページ5

+



予約してあるお店に着いて、早番の人と今日休みだった人で適当に話して待っているとしばらくして遅番の人たちが到着した。

おつかれさま、と口々に言い合う。


乾杯が済み各々注文したり、食べたり飲んだりが始まる。


なんとなくそれぞれのフロアのメンバーで固まって座っていて、中島主任は私の隣に座っていた。

お疲れ様です、とさっきまで一緒に働いていたけれど、そう言う。


「うん、おつかれ」
「今日、どうでした?」
「予算いかなかった。あと少しだった。惜しかったね」
「そうですか。今日少しゆるっとした時間ありましたもんね」



「中島主任、めっちゃ売りますよねー!」

前に座った女子社員が話しかけている。
フロアは違う。2階のレディースフォーマルの人。

「そんなことないよ、専門的な知識がいるからフォーマル売ってる君たちはすごいよね」
と前に座る女の子たちを褒めていた。


私はなんとなく会話の輪から外れて目の前のサラダを小皿に取り分ける。



「俺にもとってくんない?」


隣に菊池主任がビール片手に移動してきていた。


「わ、お疲れ様です」
「おつかれー。黄身いれてね、とろっとしたとこ」
とりわけていたシーザーサラダを指していう。

「あ、はい」
私が頷いてサラダを取り分けていると
「菊池、お前美味しいとこ持ってくなよ」
といつの間にかこちらに気づき中島主任が言い出した。

「いやいや、だって誰も食べてねーじゃん。
森田と俺で分けてもいいぐらいじゃん」


なんか、すごい。
オンモードの彼らと接していたので、こんなフランクに話すのは初めて聞いた。
気心知れた男性同士の会話って感じだ。


菊池主任は3階のメンズフロアの責任者。

実は私が新入社員で配属された時の教育係だった。
面倒見が良く、話しやすい先輩社員だった。
今じゃ主任になっちゃったけど。

私はメンズフロアでの新人トレーニング期間が終わるとすぐ1階のレディースに配属になって菊池主任とはフロアが離れてしまったから、それ以来一緒のフロアでは働いていない。



+

5→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (76 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
208人がお気に入り
設定タグ:SexyZone , 菊池風磨 , 中島健人
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

にこ(プロフ) - こたさん» コメントありがとうございます!今回は内容的に心配要素が多いので、応援の言葉が沁みます😭ありがとうございます。引き続き楽しんでもらえるよう頑張りますので、よろしくお願いします! (2022年6月20日 12時) (レス) id: 719bc577fe (このIDを非表示/違反報告)
こた(プロフ) - はじめまして!にこさんの描くお話がすごく好きです🙇‍♀️陰ながら応援してます!更新楽しみにしてます💙 (2022年6月19日 22時) (レス) id: 3b0c2534bc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:にこ | 作成日時:2022年5月29日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。