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リフレッシュスペースでおとなしく待っていると中島主任がやってきた。
「お待たせ」
「いえ」
「帰ろう」
背中に手が添えられる。
とりあえず中島主任はエスコートしてくる。
この手にも慣れてしまっている自分がこわい。
上司なのにこんな触れるって、ある？
他の人にもこうなの？
菊池主任の言葉を思い出す。
"誰にでもこんなだから勘違いすんな"
やっぱり彼の言う通りなのかな。
リフレッシュスペースから出たところで、レジ締めを終えた菊池主任とばったり会った。
「あ。お疲れ様です」
「おー、菊池。おつかれ」
「あぁ、おつかれ」
菊池主任の視線が、中島主任から私に動く。
「森田。昼間言ったこと、忘れんなよ。んじゃな」
それだけ言って私の隣を通り過ぎていく。
私の隣で中島主任が昼？と言っていた。
それを聞き流し
「帰りましょう？」と声をかけた。
「そうだね」と返事がされる。
会社の外に出た。
「昼間のことってなに？」
隣から私を見下ろし聞いてきた。
「なんでもないです。たいしたことじゃないので…」
目の前の本人のことなんだもん、言えないよ。
「たいしたことない感じには見えなかったけど」
足が止まる。
「ね？」
背中にあった手が肩に回っていた。
目を合わせてくる。
私は体をよじってその腕から逃れた。
「こういうの、誰にでもしてるんですか？」
言ったあと、言い方きつかったかな、とか、別に主任が誰にどういう振る舞いをしようが自由なのに、私ったらなに聞いてるんだろうと思った。
彼が楽しそうに私を見つめている。
「してないって」
肩をすくめて言う。
「前も言ったよね？森田さんだけだよ」
「でも…菊池主任は…」
「あぁ、菊池に言われた？あいつの言うこと信じるの？」
「そういうわけでは…ないんですけど…」
「誰にでもしないよ。
それに一緒に帰ってるのも森田さんだけだから。他の女子社員に誘われても寄るとこがあるとかてきとーな理由つけて断ってる」
そんなの…わからないじゃん。
中島主任が女子社員に誘われるのは私が休みの時か、私が早番の時なんだから。
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にこ(プロフ) - こたさん» コメントありがとうございます！今回は内容的に心配要素が多いので、応援の言葉が沁みます😭ありがとうございます。引き続き楽しんでもらえるよう頑張りますので、よろしくお願いします！ (2022年6月20日 12時) (
レス) id: 719bc577fe (このIDを非表示/違反報告)
こた(プロフ) - はじめまして！にこさんの描くお話がすごく好きです🙇♀️陰ながら応援してます！更新楽しみにしてます💙 (2022年6月19日 22時) (レス) id: 3b0c2534bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ
| 作成日時：2022年5月29日 21時
