仲良くなれそうだよ ページ6
それから１週間
彼がまた教室にくることはなかった
いや、来てもらっても困るんだけどさ
イヤホンで曲を流しながら本を読んでいるとき
トントンと肩を叩かれる
振り向くと、女子が３人そこに立っていて
1人の子が、顔を紅くしながら
ちょっといいかなと俺の袖を引っ張った
それに従って、彼女たちが向かう後ろをついていくと中庭に着いた
ほらほらっと、1人の子をニヤニヤしながら突く
あぁ、やっぱり告白か
自分で言うのもなんたけど、
顔立ちはいい方だと思うし、加えて長身だからそこそこモテる
案の定
「一目惚れでしたっ、私と付き合ってくださいっ」
ほらね
『...ごめん、君のことよく知らないし恋愛とか興味ないんだ』
「お、お友達からでもっ」
『本当にごめん』
俺がそういうと涙目になって、今にも泣きそうになっている女の子
彼女を見て、いいじゃん友達くらいと
揶揄の言葉をあげる
なんで俺が悪いみたいになってんの
その時、金髪眼鏡の子がどこからか現れて
泣きそうになっている子に
「じゃあ、僕と付き合おうよ」
そう、言った
「僕のほうが満足させてあげられるよ？だめ？」
眼鏡くんが近づくと、彼女は泣きそうになっていた顔がだんだん紅く変わっていって
「だ、だめじゃないです...」
消えるような声でそう応えた
「なんて、振られたのに他の男に言い寄られたらすぐ標的変える女子とは僕は付き合いたくない」
「まず、告白なら一人で来なよ。そんなのも出来ないのに彼氏ができる訳ないじゃん」
そうして俺の腕を掴み
ぽかんと口を開けて、立ち尽くす彼女たちをよそにスタスタと歩いていった
『えっと、ありがとう。助けてくれて』
俺より少し高い目線に、視線を少しあげてお礼をいう
「別に、たまたま通りかかっただけだから」
まるでヒーローみたいなセリフに
少し笑いがこみ上げて
『俺は1年5組の直希A。よろしく』
笑いながら言ってしまった
「4組の月島蛍」
『蛍って呼んでいい？Aでいいからさ』
「好きにすれば」
『わかった、蛍』
勘ね、ただの勘だけど
この人とは仲良くなれる気がする
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翔飛(プロフ) - 続きってありますでしょうか？いつもいいお話ありがとうございます！これからも頑張ってください！！ (2022年5月11日 15時) (
レス) @page15 id: 4b13e88e37 (このIDを非表示/違反報告)
桜空(プロフ) - なんか、直樹くん芸能人の誰かに似てる (2020年6月2日 17時) (レス) id: 5d75f9a852 (このIDを非表示/違反報告)
ゾダ - ゆっくりでいいので、更新頑張って下さい！ (2020年1月16日 17時) (レス) id: 5fa8299721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fumi | 作成日時：2019年3月26日 22時
