五色くん ページ13
バスに乗ろうとしたとき
後ろから俺を呼ぶ声が聞こえた
『..五色くん..？』
振り向くとそこにいたのは同じチームだった彼
俺を捕えるその目は怒りで染まっている
「お前はっ、どうしてバレー部に入らないんだ！
それだけの力を持っていながら、どうしてっ！
天才だから、練習しなくてもいいってことなのかよ！？」
"お前はいいよな、才能があって"
以前聞いた言葉と重なった
はっと、胸が苦しくなる
やめろ、俺は
天才なんかじゃない
『..どうして、君が怒るんだ。君には関係ないだろう、それに俺は天才なんかじゃない』
「っ、牛島さんがお前を認めてた。お前の実力を。
けど、俺のほうが今まで努力してきている。高校に入ってからも毎日毎日、
サボってるお前よりずっと！！」
「牛島さんがお前を認めても、俺は認めない。
バレーに対する気持ちが中途半端なお前に、バレーをする資格はない」
その言葉に何も言えなかった
練習に自分から参加させてもらいに行った訳じゃない
中途半端
何もかも、過去に囚われて
前に進めない
『五色くんの言うとおりだよ、バレーする資格なんて無いのかもな...』
バレーをする理由なんて人それぞれ
でも五色くんはあのチームで
本気で取り組んでた
その中に、俺は混じって
中学の俺だったら、こんなやつが同じ土台にたって
同じコートにいたら五色くんと同じ思いになっていたと思う
『ごめん』
謝罪の気持ちしか出てこなかった
逃げるようにそこから立ち去る
なんて女々しいやつなんだよ、俺は
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翔飛(プロフ) - 続きってありますでしょうか？いつもいいお話ありがとうございます！これからも頑張ってください！！ (2022年5月11日 15時) (
レス) @page15 id: 4b13e88e37 (このIDを非表示/違反報告)
桜空(プロフ) - なんか、直樹くん芸能人の誰かに似てる (2020年6月2日 17時) (レス) id: 5d75f9a852 (このIDを非表示/違反報告)
ゾダ - ゆっくりでいいので、更新頑張って下さい！ (2020年1月16日 17時) (レス) id: 5fa8299721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fumi | 作成日時：2019年3月26日 22時
