白鳥沢 ページ11
はぁ、来てしまった...
時計を見ると4:30ぴったり
サポーターと着替えを詰め込んだエナメルバッグを肩にかけ
制服のままバスで来た
焦ったよ、日誌を書くのを忘れてて急いで書いてきたんだから
「直希」
正門前で待っていたら、既に部活動着をきた牛島さんが現れた
「こっちだ、監督には話は通してある。体育倉庫で着替えて荷物はそこに置いておけ、練習はもう始まっているからストレッチをしたあと直に練習に参加しろ」
まって、色々ツッコミたいんですけど
シューズを持ってこいと言われた時点で察していたけど
いきなり強豪校の練習に入れだなんて
走る牛島さんに、遅れないようついていくと
流石強豪校といえるくらいの大きな体育館が目の前に現れた
体育館に入った瞬間、集まる視線に
萎縮しながら案内された体育倉庫へ入る
はぁ、ついていけるかな
バレーも週に3回、しかも本格的な練習じゃないから技術も衰えているはず
正直、凄く怖かった
けど、何故かワクワクしている俺もいて
どんだけ麻痺してんだよ
『よろしくお願いしますっ!』
約2時間後
『はぁっ、はぁっ、やっぱっ、すげぇ』
必死にくらいついていった
が、やっぱりサボっていた分半端なく辛い
「へ〜、君いい腕持ってるネ。若利くんが連れてきただけあるよ」
多分、3年生
確か、天童さんだっけ
肩で息をしている俺にドリンクを持ってきてくれた
『ありがとうございますっ』
「さて、これから試合だってさ。本当の実力見せてよね」
挑発するような
そんな言い方だった
同じポジションだからかな
『...はいっ、全力でやらせて頂きます』
いや、それだけじゃないはず
「...俺、お前のこと嫌い」
『えっ、きらっ?』
.
.
.
え?
確かに同じポジションだからだけじゃないとは思ってたけど
こんなに堂々と嫌い宣言されるとは思っていなくて
「こら、天童。さっそくいじめてんじゃねぇよ」
横からビブスを持った
瀬見さんが現れた
「悪いな、いつもの事だから気にすんな」
「ちょっとー、それ俺が誰にでも嫌いって言ってるみたいじゃん」
「実際、嫌ってるやつ多いじゃねぇか」
頭がショートして追いつけない
「ゴラァそこ、駄弁ってんじゃねぇ」
鷲匠監督の怒鳴り声が聞こえた
「そこの、ノッポ。お前は英太、工のチームに入れ」
多分、ノッポは俺のこと
英太さんと工さん、誰のことかわからないけど取り敢えずコートに入った
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翔飛(プロフ) - 続きってありますでしょうか?いつもいいお話ありがとうございます!これからも頑張ってください!! (2022年5月11日 15時) (レス) @page15 id: 4b13e88e37 (このIDを非表示/違反報告)
桜空(プロフ) - なんか、直樹くん芸能人の誰かに似てる (2020年6月2日 17時) (レス) id: 5d75f9a852 (このIDを非表示/違反報告)
ゾダ - ゆっくりでいいので、更新頑張って下さい! (2020年1月16日 17時) (レス) id: 5fa8299721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:fumi | 作成日時:2019年3月26日 22時