3 ページ21
.
ああ、嫌な夢を見た。
あの二人がくっついちゃったら、私、どうしたらいいんだろう?
嫌だ、困る。私の居場所が無くなる。
二人には恨みはないどころか、大好きだ。
だからこそ、今のまんまを守るため、徹底的に二人の仲を……邪魔しよう。
そう心に決めて、翌朝、私は神主さんと溝に落ちた車へと向かった。
予定時間前にもう裕翔と涼介は現場に来ていた。
私達に気づくと笑顔で挨拶してくれたけど、彼らの距離はやたらと近く、私に見向きもせず囁き合うように話してた。
しかも夕べ何があったのか、なんだか涼介が色っぽい。
イラついた私は、小石を蹴った。
小石は勢いよく二人の足元へと飛んでいき、二人は思わず離れて、「あっぶねー!」「びっくりした!」とあたふたと騒いでる。
ふん、ザマーミロ。
無事に車のタイヤを溝から引っ張り出してもらい、さぁ帰ろう、と私が車の後部座席に乗り込もうとすると、神主さんが私の肩を叩いて言った。
「あなたは、行けませんよ?」
どういうこと?
驚いて、裕翔と涼介を振り返るけれど、二人とも私を無視して車に乗り込み「ありがとうございました!」と窓から手を振って、そのまま走り去ってしまった。
「待ってよ、なんで置いてくの?」
走って追いかけようとするけれど、私の足は地面に縫い付けられたように動かない。
そこは鳥居の真ん前だった。
そしてそんな私の後ろから、神主さんが夢で嗅いだ不思議な匂いを漂わせ、ゆっくりと私に近づいて来た……。
「あれ、やま、スマホの写真整理?」
「んー、この間、車で行ったやつの。」
「どれどれ?わ、こんなイチャイチャ写真撮ったっけ?照れる!」
「もぅ、バーカ……あれ?ね、裕翔、この写真変じゃない?」
「ん?ここ民宿だよね?俺とやまが二人で写ってる……。」
「うん……ね、この写真、
………誰が撮ったの?」
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
、
.
.
.
.
. ワ タ シ ヨ .
.
347人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はなこ(プロフ) - しろくまさん» しろくまさぁんっ!お久しぶりです!ええ、やぶひかなんて、こないだのWU誌はマネにしたら「なに?楽屋の再現?仕事じゃないっスね」てとこでしょうね。いや、でもあれは堪らんかったぁ… (2019年9月19日 19時) (レス) id: be0c1ceb57 (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - マネさんの成長ぶり最高ですね〜。こうした優しき人々の支えがあってこそのお二人…ん?ってことは、我が推しcpもお世話になっているってことかしら。あざーすっ。 (2019年9月18日 21時) (レス) id: 58687bcc1e (このIDを非表示/違反報告)
はなこ(プロフ) - Yokoさん» Yokoさん、お久しぶりです!すっかり消えてました、私!笑 マネは世間のズレに気づいて上手いこと覆い隠してくれる人でないと。うちらみたいに萌え転がってたらアウトでしょうねぇ。羨ましいなぁ。 (2019年9月12日 23時) (レス) id: be0c1ceb57 (このIDを非表示/違反報告)
Yoko(プロフ) - マネージャーさんが静かにゆっくりと常人の感覚じゃなくなっていく様が、まさにファンが腐ってゆく過程に重なってもう、素晴らしい、の一言であります!!いーなーマネージャー。ゆとやまちゅっちゅのマジもんを間近でみられるんですもんねえ…。羨ましいなあ。 (2019年9月12日 21時) (レス) id: 1ec0dcf065 (このIDを非表示/違反報告)
はなこ(プロフ) - minasa105さん» minasa105さん!見ました見ました!あまりのタイムリーさにマジで読んだか?と疑いました!(←ない)ymさんのあの顔…全国放送忘れてますよね…ここんとこの溢れかえりダダ漏れ感。何も知らないハズの妹から「気づいちゃった」と謎のLineがくる始末…もっとやって。 (2019年7月14日 8時) (レス) id: be0c1ceb57 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はなこ | 作成日時:2018年9月21日 9時