4 ページ32
.
二階で電気がついてる部屋は一つだけだった。俺はその部屋の扉を叩きながら、取っ手を回した。
「涼介っ？涼介、いるのっ？！」
鍵の開く音がして、中から兄が顔を出した。
「えー？裕翔？なんで？……あ、さっきの電話、裕翔だった？」
縛られてるんじゃないだろうか、とかナニかされてるんじゃないだろうか、とか怖い想像をしていた俺は、いつも通りの兄の顔を見て拍子抜けした。
「ちょうどいいから、裕翔も手伝って。」
と兄に手を引かれて部屋の中へ入ると、狭い部屋の中で漫画を描いてる人がいた。
その人は、締め切り直前の漫画家さんで今、電話が鳴るのが怖くて仕方ないという。
着信音を聞くと、悲鳴をあげてのたうつので
「だから、電源切ったんだ」と兄は言う。
てか、なんでそんな人のとこに兄がいるの？
兄も自分のパンツに気づいて、ここに来たのだが、この人は兄を見て「わーーっ！！」と驚いたそうだ。
まず、深く謝罪してくれて、
そして、売れない漫画家だということ、
お金もなく手伝ってくれる人もなく、何より今は人手が欲しいこと、などを聞いた兄は、面白そうだから、と手伝うことにしたという。
そんな簡単に自分のパンツとった人の家に上り込むなんて……という俺に兄は言った。
「だって、見てみ？八乙女さん、めっちゃ綺麗な顔してるよ？」
いや、確かにエキゾチックな美人さんだけど！悪い人では確かになさそうだけど！
俺は兄の肩に両手を置いて
「人を見た目で判断してはいけません。」
と教えた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 399人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はなこ(プロフ) - あひるさん、ようこそ！じんじん読んでました〜！コメありがとうございます〜！うちの兄、落ち着かないですが…ありですか？期待せずにゆるっと見て頂けたら嬉しいです〜！ (2018年10月13日 23時) (
レス) id: be0c1ceb57 (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - はなこさま。。はずめますてーあひる☆と申します（ё）はじめてコメントさせて頂きます〜♪あ〜もぅもぅ・・あひる☆も欲しいな〜兄っ！おとうとぉ〜のあひる☆は爆発寸前です!!兄さまにきっとカッタ〜イ雑誌で殴られるでしょうぅ。んふ。続き楽しみにしてます！ (2018年10月13日 19時) (レス) id: daf5fa2131 (このIDを非表示/違反報告)
はなこ(プロフ) - ヨウコさん、毎度です〜！その路線て…笑。いやいや、兄が痴漢と思ってないから痴漢じゃないですよぉ。え？キビシイですか？汗汗汗 (2018年10月3日 8時) (レス) id: be0c1ceb57 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウコ(プロフ) - ま、さ、か、の！謎のお兄さーん笑笑！この電車男こそほぼ痴漢じゃないですかー笑笑！やまちゃ、ダメだこりゃ確かに、ゆうとの守備力どれだけ高くても危ないです！ただその路線もなしではないです！！(はい、私、ダメー笑)最後のゆうやんの突っ込みがこれまた珠玉でした (2018年10月3日 3時) (レス) id: 1ec0dcf065 (このIDを非表示/違反報告)
はなこ(プロフ) - しろくまさん» しろくまさん、おはようございます！しろくまさんといえば、やぶひか！私が余裕のない大人だから、うまく出来るかどーか…心配でーす汗 (2018年10月1日 7時) (レス) id: be0c1ceb57 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はなこ | 作成日時：2018年9月10日 8時
