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その夜、風呂から上がった兄がリビングにいる俺に飛びついて来た。
まだウェットな髪が色気を倍増させてて、風呂上がりで更にいい匂いを纏わせてて、俺はクラクラした……のも、一瞬で。
「裕翔っ！仏間から変な音がするっ！」
……何度口にしたかしれないが、気づいたの涼介だよね？
少し揉めた後、今日は涼介が先頭なら、と手を打って、俺はついていくことにした。
ちょっと位置が低いけど、後ろから兄の腰に両手を添えて仏間へ向かった……うわ、これやっばい、どうしよう。
ふすまを開けて暗い部屋を覗くと、扉を閉めたお仏壇からゴオォという謎の音が聞こえ、隙間から謎の光が射している。
「り、涼介、開けてみたら？」
「い、いや、霊道とか開いてたらどうすんだよっっ？」
兄が先頭という取り決めはもうなかったかのごとく、とにかく兄は俺の後ろに逃げようとする。
俺も逃がすものかと、兄の腰を掴んだ両手に力を込め、兄を俺の体に引き寄せてがっちり腰をホールドした。
「わあ！バカ！離せ！」
……あれ？よく考えたら、これって……俺、すごいことしてない？？
兄は真っ赤になって、もがいてる。
慌てて兄を離したが、俺も真っ赤になってしまった。
お、俺の裕翔君がマエヲムイテなくてよかったっ！！
その時、ふと、聞き覚えのある爆音がした。
「あ！そうだよ！」俺は仏壇の扉を開いた。
そこには、だいちゃんの剣がゴオォと音を立てながら、仏壇の中の仏様を七色に照らして光っていた。
「これこれ！俺が入れたんだった〜」
ヘラヘラ笑う俺の頭を、兄は爆音を立てながら剣で殴った。
「なんだよ、ビックリして損したわっ」
ビックリに損得があるかは疑問が残るが、少なくとも今回の件は、俺得だった。
怒る兄と一緒に階段を上り、痛むおデコをさすりながら、俺は「おやすみ〜」とヘラヘラ笑いながら自室へ入り、布団をめくった。
「うっおおおおおっ？！」
掛け布団をめくったベッドの上には、真っ黒な目をポッカリ開いた白いお化けのお面が乗っていた。
そこに兄が扉を開けて顔を出し、腰がぬけて座り込む俺に、ヘラヘラ笑いながら言った。
「あ、それ俺が入れたんだった〜」
どうやら俺が大人になるには、もう少し時間がかかりそうだ。
次の日、俺は兄の掛け布団の下に、カエルのおもちゃを入れておいた。
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はなこ(プロフ) - あひるさん、ようこそ！じんじん読んでました〜！コメありがとうございます〜！うちの兄、落ち着かないですが…ありですか？期待せずにゆるっと見て頂けたら嬉しいです〜！ (2018年10月13日 23時) (
レス) id: be0c1ceb57 (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - はなこさま。。はずめますてーあひる☆と申します（ё）はじめてコメントさせて頂きます〜♪あ〜もぅもぅ・・あひる☆も欲しいな〜兄っ！おとうとぉ〜のあひる☆は爆発寸前です!!兄さまにきっとカッタ〜イ雑誌で殴られるでしょうぅ。んふ。続き楽しみにしてます！ (2018年10月13日 19時) (レス) id: daf5fa2131 (このIDを非表示/違反報告)
はなこ(プロフ) - ヨウコさん、毎度です〜！その路線て…笑。いやいや、兄が痴漢と思ってないから痴漢じゃないですよぉ。え？キビシイですか？汗汗汗 (2018年10月3日 8時) (レス) id: be0c1ceb57 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウコ(プロフ) - ま、さ、か、の！謎のお兄さーん笑笑！この電車男こそほぼ痴漢じゃないですかー笑笑！やまちゃ、ダメだこりゃ確かに、ゆうとの守備力どれだけ高くても危ないです！ただその路線もなしではないです！！(はい、私、ダメー笑)最後のゆうやんの突っ込みがこれまた珠玉でした (2018年10月3日 3時) (レス) id: 1ec0dcf065 (このIDを非表示/違反報告)
はなこ(プロフ) - しろくまさん» しろくまさん、おはようございます！しろくまさんといえば、やぶひか！私が余裕のない大人だから、うまく出来るかどーか…心配でーす汗 (2018年10月1日 7時) (レス) id: be0c1ceb57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなこ | 作成日時：2018年9月10日 8時
