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〃 ページ40
はっと目を覚ます。路上に座り込んでいて、周りの人から奇妙な目で見られる。
突然のことが続けざまにあって、未だに多くを理解できないでいた。
──────ここは、街の郊外……？
●モルジアナ
チーシャン郊外に転送。
◇
深くぽっかりと開いた穴の中で目を覚ました。後ろには宝の入った袋。
穴の周りを取り囲むように民衆が集まって、穴の中にいる自分に視線が注がれる。
消えた『迷宮』から少年が現れた、伝説通りじゃ、とざわめいている。
──────そうか、帰ってきたのか！
「あのボーズが攻略したのか！！」
誰かが言うと、それを起点にうおお────！！と皆雄叫びのような大声を上げる。
わあわあと歓声を浴びながら、キョロキョロと自分の周りを見渡す。
「あれ、アラジンは？琥珀、あいつも……」
少し不安に思ったが、入った時も時間差があった。帰ってくるときもそれがあったとして、何らおかしくはないよな。家で宴会の準備でもしながら待ってよう。
──────僕はきみの、友だちさ！
アラジンの言葉を思い出しながら、暫くはこの歓声に包まれることにした。
……しかし、この町にアラジンが戻る事は、もう二度とありませんでした。
●アリババ・サルージャ
チーシャンバザール内『迷宮』跡地に転送
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作者名：名無しさん | 作成日時：2017年12月30日 21時
