１１１話 ２人の温度 [松本] ページ10
死神御用達のスーパー、ハナマル。
人間様には見えない俺たちがこっちで使える店舗。
他にもいくつかあるけど
ここは品揃えの観点でピカイチ。
重い買い物袋をニノと２つずつ分け合って、
ニノが持ったうちの１つはやっぱり俺が受け取って(笑)
２人でまた元来た道を帰る。
ご飯担当の俺はもう何度目かの道。
でも隣に誰かがいるだけで、少し違う道。
ニノとはあんま一緒になることないけど、俺らはいざという時に、何も言わずに助け合える存在だと思う。
普段はワガママ言わせてもらってるけど
いざという時は俺らで皆んなを支えようって思う。
そうゆう相棒がいて俺は嬉しい。
ニノ「買い物袋有料化って、意外とめんどくさいんすよねえ。店員と一言交わすあの感じとかも」
「わかる。エコバッグ買わなきゃだねえ」
ニノ「翔さんちになんか丁度いいのあるんじゃない？」
「エコバッグとして使っちゃうのかよ(笑)俺はそれやられたらすげえ怒るけど」
ニノ「そんないいもん持ってないから大丈夫だよ(笑)」
ニノとはずーっと普通の会話を続けてられる。
確信的なことは敢えて２人で話さない。
ニノは意外と熱いものを持ってるから、すぐ熱が入っちゃう俺とは、真面目な話は合いすぎる。
でも時々、その熱さを確かめて、5人の方向性が一緒なことを確認したくて
ニノの歩幅に合わせて少しペースを落とす。
すぐ気付いて俺を見上げた。
ニノ「ん？一個戻す？」
「筋トレしてるから大丈夫」
ニノ「そか。ありがと」
「飯食ったらまた作戦会議だね」
ニノ「うん。そうだな」
「分かってると思うけど、何かあってもお前のせいじゃないし。何かあったら俺はお前を助けるから」
ニノの茶色い目としっかり目を合わせる。
「頼れよ？」
ニノ「うん。ありがと」
「そんなん言ってくれるのは潤くんだけです」なんてニノが言うから。
潤「相葉くんもよく言ってない？」
「あの人は自分で言うほど頼り甲斐ないから」
２人で笑った。
ニノ「ありがとう」
ニノがもっかい言う。
「荷物、それも俺が持とうか？(笑)」
ニノ「いやそれはさすがに大丈夫っす(笑)」
甘やかしすぎな翔くんをよく怒ったけど
俺もコイツになんだかんだ甘い。
時々可愛く思えてしまうマジックに、俺と翔くんの男心は乱されまくりだ(笑)
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ふみちゃん - Rachelさん» コメントありがとうございます＾＾励みになります。更新ペースが不定期で恐縮ですが、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2021年3月15日 17時) (
レス) id: 407866e2e5 (このIDを非表示/違反報告)
Rachel - このシリーズは本当に泣けてきます。すごく感動するお話でもっともっと読みたいと思うので時間がある時に更新お願いします！ (2021年3月14日 13時) (レス) id: 1b01e77981 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふみちゃん | 作成日時：2021年1月9日 11時
