１１３話 この距離 [相葉] ページ12
智「んめえなコレ。」
潤「ルンダンね」
智「ル…なんそれ？初めて聞いたぞ」
『世界一美味しい料理って言われてるらしいです』
潤「インドネシアだっけ？確か」
智「へぇ。初めて聞いたぞ」
松潤の見習い卒業祝いの乾杯をして
ババ抜きに負けても大ちゃんの機嫌は良いままで、
３人の会話が続いてる。
「ご飯、足りてる？」
ニノ「うん。」
「おかわりは？」
ニノ「大丈夫」
「最近また食う量減ったんじゃない？」
ニノ「んー」
「久しぶりに一緒に食べたらさ、小食が気になって仕方ないんだもん」
ニノ「実家かよココは」
鬱陶しそうに俺を見上げるニノの左手が
一口一口、ゆっくりスプーンを口に運ぶ。
智「ね！相葉ちゃん」
「ん？」
智「そう思うしょ？」
「ごめん聞いてなかった。何？」
不意に大ちゃんに話を振られて聞き返した。
大ちゃんは、やっぱり上機嫌なまま。
智「ココナッツじゃなくて、甘いスパイス食べたことあるじゃんか。なんだっけ？」
「甘いスパイス…？」
ニノ「スパイスが甘いわけねーじゃん」
横から入ったニノ。
まだ会話に頭がついて行かない俺を見て
また下向いて食って。
その様子を目で追っていたら、
ニノ「何すか。食いづれえんだけど」
スプーンを握り直して口を尖らせた。
「ごめん、ぼーっとしてた」
智「コレ何入れてんの？」
『すごい色々入れてるからなあ。まずはねえ』
Aちゃんは話しやすくてありがたいのに
ババ抜きが終わったのと同時に
さっきまでの空気は一区切りついちゃった感じで
俺は急にまたよそよそしくなったりして。
なんでだろう。
また距離を取ろうとしている。
さっき散々呼び捨てにして
ノリノリで遊んでたくせに。
俺は、何なんだろう。
人見知りとか、そうゆうのとは違う何かが
腹の底をぐるぐる渦巻いてる感じ・・・
これ以上近づいたらダメだって危険信号が
感覚的に分かるんだ。
でも、何で近づいたらダメなのか
それは自分でも上手い答えを出せてない。
いや、出してない…が正しいのかな。
ニノ「じゃあ、そろそろ本題に入ります？
潤くん、リーダー」
ぼーっと考えてたら、ニノの声に皆んなの視線が集まってた。
俺はふっと現実に引き戻された感じで
まだふわふわしたままの頭の中を一旦おいておいて
みんなと同じようにニノを見た。
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ふみちゃん - Rachelさん» コメントありがとうございます＾＾励みになります。更新ペースが不定期で恐縮ですが、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2021年3月15日 17時) (
レス) id: 407866e2e5 (このIDを非表示/違反報告)
Rachel - このシリーズは本当に泣けてきます。すごく感動するお話でもっともっと読みたいと思うので時間がある時に更新お願いします！ (2021年3月14日 13時) (レス) id: 1b01e77981 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふみちゃん | 作成日時：2021年1月9日 11時
