１１２話 厚い壁 [二宮] ページ11
相葉「おっし！あと２枚！」
智「なんで？え、ズルしてない？」
『わたしが引いて、あと１枚で上がり？』
相葉「そうそう」
「はいただいまー」
相葉「おかえりー！」
『おかえりなさーい』
智「次オレ？」
『うん』
ババ抜きでしたか(笑)
潤くんの予想した通り打ち解けた様子の3人を
キッチンで二人、目配せして笑う。
潤「まあ良かったよ」
「さすが天才ですね」
潤「Aちゃん、買ってきたものとりあえず冷蔵庫しまうよー」
『あ、ごめんなさい！今行きます！』
潤「いいよいいよ。ババ抜き終わってからにしよう」
智「吉川〜！次次！」
潤・ニノ「吉川？」
人の彼女を呼び捨てかよ(笑)
潤「打ち解け過ぎだろ(笑)」
「もうあの人たちが幼馴染なんじゃないの？」
立ちあがろうとした彼女の腕は無惨に引き戻されて
申し訳なさそうにこっちへ目線を送る。
潤くんが、大丈夫って手を振った。
「想像つかない」
潤「ん？」
「天国に行くって話してんのに。実感湧かないっつうか。みんな能天気で」
潤「まあこの空気感、助かるんだけどね」
「まあね」
ぼんやり見つめる先で、３人が同じ表情をしてる。
はしゃいで笑って怒って疑って
潤「そこにいるみたいだなー」
「翔ちゃんでしょ」
潤「こう集まると急にその空気感になるね」
「ただいま〜。晩飯なに〜？ってどさくさ紛れて帰ってきそうだもんな」
潤「そうそう」
「あー、この会話とか楽だなあ〜」
潤「なにそれ」
「いやほんとによ」
潤「なにが」
「潤くんは思った事ちゃんと言ってくれるからすごい助かる」
潤「なに、分かりやすいってこと？(笑)自覚あるけど」
「あの二人は肝心な事話してくれねえもん」
潤「そこを聞き出すのがニノじゃん」
「えー」
潤「リーダー、嫌がると思ってた。彼女とちゃんと話すの」
シンクに手をついて潤くんが天井を見上げる。
その目と同じものは見れなくて、
向こうで話す大野さんに目をやった。
「まあでも。本人も意識あるみたいだったよ。向き合わなきゃっつう。
言ってくれないからこっちで解釈してるだけなんだけど」
潤「ニノが思うならそうだと思うよ」
「心配なのは相葉さんかな。ああ見えてまだ壁あると思う」
潤「あれで？」
吉川さんの肩を叩いて笑う相葉さん。
「そうゆう人なんです」
こっちを見た潤くん。
その視線に答えられなくて、
ババ抜きの場を荒らしに向かった。
１１３話 この距離 [相葉]→←１１１話 ２人の温度 [松本]
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 202人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふみちゃん - Rachelさん» コメントありがとうございます＾＾励みになります。更新ペースが不定期で恐縮ですが、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2021年3月15日 17時) (
レス) id: 407866e2e5 (このIDを非表示/違反報告)
Rachel - このシリーズは本当に泣けてきます。すごく感動するお話でもっともっと読みたいと思うので時間がある時に更新お願いします！ (2021年3月14日 13時) (レス) id: 1b01e77981 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふみちゃん | 作成日時：2021年1月9日 11時
