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54話 ページ21

必死に小さな脳みそをフル回転させて考える、

(ここでジンと関わりがあると思われたら流石にやばいか?適当にどこにでもいそうな容姿を言っておく、、、?いや、でも安室さんのことだから割と思い当たってそうだし嘘ついたってバレた時の方がまずいか、、、?)



「えっと、前に大阪に旅行に行ったじゃないですか私、多分その時に行ったバーで隣に座ってた人だと思うんですけど、長い銀髪でなんか真っ黒な服着てました」




「....................」



「安室さん?」


呆然としたような顔で何も言わない安室さんを不思議に思って顔を覗き込む、その刹那ガッと肩を掴まれた。


「えっ?」


びっくりして抗議の声をあげようとするとその前に安室さんが重々しく口を開いた。



「その男と、これまでに面識はありましたか?」



ゆっくりと安室さんの右手が私の首元に移動する。


まてよ、これは確かCIAがやってるっていう脈を測って嘘をついてるか見極める手法では?


落ち着いて脈を乱さないよう安室さんの目をしっかりとみたまま答える。


「いいえ、」


私が一方的に知ってただけで実際面識があったわけではないし嘘はついてない、と頭の中で屁理屈をこねてみる。
多少脈が乱れてもそれは肩を掴まれて驚いたから、と言うことの許容範囲だろう、


「.........そうですか」


信じてくれたのかそうではないなのかわからない表情で安室さんは続ける。


「今後その人からメールが来た場合は僕に転送してください、それからなるべく無闇に一人で出歩かないこと、特に夜はあまり外に出ないようにしてください。そして何かおかしいなと思うことがあったらなんでも僕に伝えること、僕も色々と探ってみますが、もしその男が直接会いに来たりした場合は直ちに逃げてください」



「ウス、、、」



突然発揮された安室さんの警察官ぶりにそんじょそこらの男より低いのではないかという声が出た。
この感じだと安室さんはそれがジンだと言うことに気がついているだろう、その上でこう言ってくれているということは単純に私を心配してのことかもしれない、と都合よく解釈することにした。






そしてその安室さんとの約束事は即座に破られることとなる。

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かるぴん(プロフ) - この作品が忘れられなくて読み返しました!何度読んでも面白すぎます!ふみさん入院されていたとのことですが、体調はいかがでしょうか?続きが見たいなんて贅沢は言わないのでお元気だとても嬉しいです…。 (8月19日 7時) (レス) @page30 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!読む手が止まりません。主人公のキャラがたってて本当に好きです!続きがありましたら是非読みたいです!! (5月10日 22時) (レス) @page30 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とっても面白いです!!主さんの体調の安定を祈り、更新を楽しみにしております! (2022年12月25日 23時) (レス) @page30 id: 26a70534cf (このIDを非表示/違反報告)
美波(プロフ) - とても面白いです。更新楽しみにしております (2022年5月28日 4時) (レス) @page30 id: 17ad6f88d5 (このIDを非表示/違反報告)
Queen(プロフ) - 詩ジンがツボりました笑とても面白くて更新楽しみにしています! (2022年5月23日 21時) (レス) @page20 id: 937f1ef34f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふみ | 作成日時:2018年6月4日 1時

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