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『 あ、』
「 あ･･･ 」
タイミング悪く、鉢合わせ状態に。
いやまあでも配達しに来ただけなわけだし。
忘れたの、気づかれてないよね＿＿
「 ご、ご利用ありがとうございました 」
一瞬顔を上げたけど、すぐ逸らして
吐き捨てるように挨拶だけ済ませ
足速にその場を去った＿＿
本来ならば、対面受け取りの人には
そんな対応はしないわけで。
だから思い返すと失礼な態度だったかも、なんて
多少は後悔もしたんだけど、、
まあもう会うこともないだろうしなぁって
思っていたのに＿＿＿
翌日、
私はまた同じ場所に向かうことになる。
「 本当にこの人頼みすぎでない？ 」
心配になるレベルで注文が入る。
他のご飯は食べてないのかな、
昨日、男性だということは分かったから…
恐らく自炊とかしないのかな。
いや、それにしたって…
「 ほぼ毎日カレーは飽きるって。笑 」
まあ余計なお世話でしかないけど。
そんなちょっとした心配を抱きながらも
私は配達に向かう＿＿
今日もまた、注文品を置いて、
スマホで【 配達完了 】を送信っと、
あとはインターホンを鳴らしておしま……
ガチャッ———
「 っ？！ 」
『 あ、』
「 え… 」
まだインターホンを鳴らしていないのに
何故かその人は扉から出てきて…
どうしてか私をじっと見ている。
『 いつもありがとうございます 』
「 あ、え、こちらこそご利用ありが… 」
『 ここ最近、配達してくれとるんキミ？ 』
「 えっ？あ、はい… 」
『 そっか。ずっとお礼、言いたかってん
あー、えっと、ほら、これ…！ 』
扉の中に少しだけ身体を戻して
手に何かを持ち、徐ろに見せてきたそれは＿＿
私が配達の際に注文品の下に敷いていた
赤いギンガムチェックの紙ナプキンだった。
「 ･･･？ 」
『 丁寧やなぁって。今までこんな事無かってんもん 』
自分の中で当たり前にしていたことが
こうやって改めて言葉にされると少し変な感じ
『 最初は警戒しとったんやけど、
昨日の様子見て、ちゃうんかも思って 』
「 ･･･？ 」
『 単に気配りできる子、なんやなぁって 』
この会話をしてる最中も、
意外としっかり目は合わせていたし、
真面目に話も聞いていた。
それでも私の表情が一切変わらなかったのは
あまりに世間に無頓着過ぎたから、
だったのかもしれない＿＿＿
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fumi(プロフ) - まっちゃさん» わぁ…ありがとうございます！嬉しいです🥺マイペース更新ですがよろしくお願いいたします☺️ (10月10日 2時) (
レス) id: f43f639b70 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - 最近Fumiさんの作品をめっちゃ見てます…！好きです…！これからも更新楽しみにしてます！（無理だけはなさらないでくださいね） (10月4日 22時) (レス) @page37 id: ab6afd240e (このIDを非表示/違反報告)
fumi(プロフ) - ごんさん» わっ、、、！「 力不足 」ですよね…！完全に打ち間違えてました、、！ご指摘ありがとうございます〜！！！訂正しましたっ！ (9月7日 16時) (レス) id: 82dc30ea09 (このIDを非表示/違反報告)
ごん(プロフ) - 「役不足」とは役目が実力不相応に軽いこと、与えられた役目に満足しないことという意味です。 (9月7日 9時) (レス) @page36 id: b783c3db3d (このIDを非表示/違反報告)
fumi(プロフ) - りあさん» 嬉しいですっっ🥺💞ありがとうございます〜〜！🫶🏻 (7月20日 23時) (レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fumi
| 作成日時：2023年7月17日 22時
