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大学を卒業し、それなりの企業に就職。
お給料もまあまあだったし、
これといってやり甲斐は無かったけど
働き続けて数年＿＿＿＿
見事に身体を壊して休職、からの退職
20代も後半になったというのに
未だに親の元で甘えて過ごす自分に
嫌気がさしていた
＿ 「 デリバリーとかやってみたら？ 」
「 え？なんでデリバリー？ 」
＿ 「 今配達員だってほぼ非接客みたいなもんだし
ドライブ感覚？気分転換になるんじゃない？ 」
「 いやいや笑 いくらなんでも、 」
＿ 「 いいから騙されたと思ってさ〜 」
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・
・
友人にそんな誘いを受けた数日後、
もう学生じゃないのにバイトってって
何処かで変なプライドが邪魔してたけど
結局面接を受けてみることにし＿＿
「 配達行ってきま〜す 」
＿ 「 ほい、お願い〜 」
働き出してもうすぐ１年という
月日が経とうとしていた
「 んーと、次は××マンションか〜 」
いつも配達は淡々とこなしてるから
そんなに場所を意識することってないけど、
今日は何故か気になり入口で足を止めた
「 なんか、最近やたらここ来てるような 」
まあマンションだし、部屋数も多いから
有り得ないわけではないけど、
不思議に感じるのはそれだけじゃなかった。
「 ･･･やっぱり、同じ人だわ、 」
週によるけど、多いときは2日おき位に
この場所に赴いてることに気付く＿＿＿＿
まあでも配達自体は置き配だから
依頼人と顔を合わせることもない。
どんな人なのか、男か女か、
1人なのか複数なのかも分かりはしない
今日もいつもの如く、
玄関先に頼まれたものを置いて、
職場のスマホで【 配達完了 】を選択し、
インターホンを押し、その場を去る
「 よし、次〜 」
もうこの作業は慣れたもんで、
だからミスをしたりすることなんて
殆ど無かったのに＿＿＿
エレベーターホールに近づき気付く。
配達するはずのもう一品を
手首にかけたままだったことに。
「 あ、しまった、、 」
駆け足で戻り、配達先の玄関前に向かえば
まだ私が先程置いた荷物が見えて
「 よかった、まだ受け取ってない…！ 」
置き忘れた注文品を、
そっと置いた瞬間＿＿＿＿
ガチャッ———
「 ？！ 」
『 あ、』
「 あ･･･ 」
これが、私達の出会いだった＿＿＿
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fumi(プロフ) - まっちゃさん» わぁ…ありがとうございます！嬉しいです🥺マイペース更新ですがよろしくお願いいたします☺️ (10月10日 2時) (
レス) id: f43f639b70 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - 最近Fumiさんの作品をめっちゃ見てます…！好きです…！これからも更新楽しみにしてます！（無理だけはなさらないでくださいね） (10月4日 22時) (レス) @page37 id: ab6afd240e (このIDを非表示/違反報告)
fumi(プロフ) - ごんさん» わっ、、、！「 力不足 」ですよね…！完全に打ち間違えてました、、！ご指摘ありがとうございます〜！！！訂正しましたっ！ (9月7日 16時) (レス) id: 82dc30ea09 (このIDを非表示/違反報告)
ごん(プロフ) - 「役不足」とは役目が実力不相応に軽いこと、与えられた役目に満足しないことという意味です。 (9月7日 9時) (レス) @page36 id: b783c3db3d (このIDを非表示/違反報告)
fumi(プロフ) - りあさん» 嬉しいですっっ🥺💞ありがとうございます〜〜！🫶🏻 (7月20日 23時) (レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fumi
| 作成日時：2023年7月17日 22時
