■ 背伸び（ monday ） ページ29
.
『 えっ、ちょ、ここって… 』
「 うーん…どこにする？ 」
『 えっ、まっ何… 』
「 ここ広そうだしここにしよっか 」
『 …！？ 』
「 ほら、駿くん行くよ〜 」
・
・
・
遡ること数週間前のこと＿＿＿＿
もう駿くんが我が家にお泊りなんて慣れたもんで。
この日だってお互いにシャワーを浴びて
お互いに濡れた髪を乾かしっこして。
『 ほい、乾いたで 』
「 ん〜〜ありがとう 」
『 …もう、寝る？ 』
「 そだね〜〜そろそろ寝よっかぁ 」
『 ・・・・ 』
いつものなんてことのない会話だけど
ちょっとだけ感じた違和感。
「 …ん？どうかした？ 」
『 あっ、いやぁ、なんもあらへんよ 』
「 ？？なんかしたい？映画とか観る？ 」
『 いやっ、別に、もう遅いんやし寝よ 』
「 ・・・？ 」
『 Aさん仕事やったし疲れてるやろ 』
駿くんが何か言いたそうにしてるのは明らか。
だけどそれが何かまではさすがの私も分からなくて。
ちょっと心配になりながらも
この日はそのまま眠りについた＿＿＿＿
でも、翌晩も同じようなことが起こり、
これはスルーするのは絶対に違うなと思い、
少しだけ問い詰めたけど、本人は何でもないの一点張り。
もう駿くんが感じてる何かを知ることは、
教えてもらえることは出来ないのかな、と少しシュンとして
今夜眠れるかな、なんて思ったとき、
彼のスマホに１件の着信＿＿＿＿
『 こんな夜に誰やろ、、、え？長尾？ 』
「 え？謙杜…？ 」
そう、駿くんと幼馴染の謙杜は同級生で。
友人でもある。
こんな時間に電話してくるなんてなんかあったのかな＿＿
なんて、一緒にスマホに耳を澄ませば、、、
謙「 あ、みっちー？今日は誘えそうなん〜？
Aちゃん結構鈍感やからもう押し倒…『 うわぁああ！！ 』
「 ？？？！！ 」
駿くんの滅多に聞かない大きな声にびっくりして
記憶が全部飛びそうになったけど、
その一瞬の会話で全てを把握できた私は
そこまで鈍感じゃないよ、謙杜。と言い返したくなった。
『 ホ、ホンマになんでもないから！！ 』
「 ・・・・ 」
『 長尾酔ってるみたいやったし、、、はは、、 』
「 …分かった。駿くんがそういうなら 」
なんて、この日は
問い詰めることをしなかった私。
でも、そのままにするわけがないのが私でもある＿＿＿
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 964人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
fumi(プロフ) - あやさん» 見返しに来てくださってるだなんて嬉しいです…🥹♡ありがとうございます…！🫶🏻 (11月9日 1時) (
レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 久しぶりに読み返しにきたら月曜日が更新されていてびっくりしました！火曜日が1番好きですがどの曜日も面白く惹きつけられます。また読みにきたいと思います！ (11月8日 23時) (レス) id: be2d0450e5 (このIDを非表示/違反報告)
fumi(プロフ) - あおさん» わぁ〜〜初めまして…！暫く更新止まっておりすみません(;_;)そしてありがとうございます…！見返して頂けてるなんて嬉しいです🥺💞本当かさにありがとうございます🫶🏻 (9月29日 0時) (レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 初めまして。このお話大好きで更新待ってました！全曜日どのお話も好きで曜日ごとに読み返すのも楽しいです。特に火金日推しなので、りゅちぇの続き楽しみにしてます♡ (9月23日 19時) (レス) id: a2a5a0780e (このIDを非表示/違反報告)
fumi(プロフ) - 胡桃さん» とんでもないです！コメントありがとうございます🙇🏻♀️私自身も違反通告いたしましたので、していただいて構いません！宜しくお願いいたします🥺 (7月2日 16時) (レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：fumi
| 作成日時：2023年6月3日 22時
