・ ページ25
.
『 怒らせたならごめん。でもごめん、
なんで怒ってるかわからへん 』
こういうところが意外＿＿＿
平和主義だからなのかもしれないけど。
いつも『 ごめん 』っていうのは
恭平が最初なんだよね。
そして、適当に言うだけじゃない。
理由が分からないときは分からないって
ちゃんというところも。
適当にその場しのぎで謝ってるわけじゃないんだって
嫌でも伝わってくるから。
だからどんなにむすっとしたって、
一瞬でどうでも良くなっちゃう。
まるで魔法みたいな恭平の『 ごめん 』。
「 ……あの女の子と会うのかなぁって 」
『 …え？なんで？なんで会うん？俺が？ 』
「 ここで引っ付かれるくらいなら終わってから会うって
言ったの恭平でしょ 」
『 え？俺そんなこと言うた？言うたっけ？ 』
「 さっき言ってた 」
『 “会ったほうがマシやけどそれも無理、彼女と約束ある”って
ちゃんと言うたはずやけど、、、 』
「 え、、、 」
思わずイラッとして、
私、恭平の話最後までちゃんと聞いてなかったんだ＿＿＿
「 …ごめんね、帰っちゃって 」
『 ええよ、全然。これも初めて使えたし？ 』
逆に恭平が私に怒ったっておかしくないのに。
全然気にもせず。
また鍵をぷらぷらさせて嬉しそうに笑ってる。
「 …ふっ、もう、ほんとに、、調子狂うなぁ笑 」
『 飽きんくてええやろ？ 』
「 んーまあね？ 」
『 やっぱり、Aには俺やないとあかんな 』
「 はいはい、そうですね笑 」
自分が思っていた以上に
彼のことが好きなんだと気付かされた今日。
「 すきだよ 」
って改めて伝えてみたら、
きっと言われ慣れてしまってる言葉だろうに、
びっくりするくらい照れた表情を見せた恭平に
更に心を持っていかれてしまった。
まだまだ心配はつきないけれど、
きっと私達なら大丈夫かな、なんて思えるようにはなった。
だって＿＿＿＿＿
＿ 「 恭平くん…！今度遊んで…！ 」
『 Aしか興味ないから無理。 』
＿ 「 恭平くんって彼女… 」
『 居るって、そこに！ほら！な？』
あの日以来、
どうしてかこんな場面が増えて。
それに伴って彼へのアピールも減ってきた。
恭平って分からない、なんて思ってたけど、
どうやらそんなことは無かったみたい＿＿＿＿＿
■ 難しいこと言わんで( saturday )
fin.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 964人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
fumi(プロフ) - あやさん» 見返しに来てくださってるだなんて嬉しいです…🥹♡ありがとうございます…！🫶🏻 (11月9日 1時) (
レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 久しぶりに読み返しにきたら月曜日が更新されていてびっくりしました！火曜日が1番好きですがどの曜日も面白く惹きつけられます。また読みにきたいと思います！ (11月8日 23時) (レス) id: be2d0450e5 (このIDを非表示/違反報告)
fumi(プロフ) - あおさん» わぁ〜〜初めまして…！暫く更新止まっておりすみません(;_;)そしてありがとうございます…！見返して頂けてるなんて嬉しいです🥺💞本当かさにありがとうございます🫶🏻 (9月29日 0時) (レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 初めまして。このお話大好きで更新待ってました！全曜日どのお話も好きで曜日ごとに読み返すのも楽しいです。特に火金日推しなので、りゅちぇの続き楽しみにしてます♡ (9月23日 19時) (レス) id: a2a5a0780e (このIDを非表示/違反報告)
fumi(プロフ) - 胡桃さん» とんでもないです！コメントありがとうございます🙇🏻♀️私自身も違反通告いたしましたので、していただいて構いません！宜しくお願いいたします🥺 (7月2日 16時) (レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：fumi
| 作成日時：2023年6月3日 22時
