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嫌でも朝はやってくる＿＿＿
だけど、今朝はちょっとだけ気持ちが違うのは
彼が隣で眠ってるから、なんだろうな。
本当は今日の午後に到着するはずだった私たちは
職場の用意してくれたホテルのチェックインまでは
時間にも余裕がある。
私より少し遅く起きた彼は
眠たそうに瞼をこすって、すぐに視界に捉えた私を
そっと引き寄せた。
『 おはよっ 』
「 おはよう 」
『 起きるの早ない？ 』
「 なんか、目覚めちゃって 」
嫌な夢を見た＿＿＿
なんてことは、黙っておこうかな…。
『 …もうちょっとだけ寝よ 』
「 ん…？うん、寝てていいよ 」
『 Aも一緒に、』
「 え？ 」
『 ほら、もっとこっち 』
昨日、私は言ってはいけないことを言った。
でも、それは私だけであって、
彼からは何かを言われたわけではない。
なのに。どうして？
こんなにも甘くて、くすぐったい＿＿＿
私が不安で目覚めたのを感じ取ったように
更にぎゅっと引き寄せて背中をさすってくれる
『 自分だけ、なんて思ったらあかんで 』
「 どういうこと…？ 」
『 俺も、一緒やってこと。全部。 』
明確には言わない。
きっと彼の中でそう決めているのかもしれない。
『 あんたの為にも、手離すのが１番やってわかってる 』
「 ・・・・ 」
『 でも、できひん。 』
「 ・・・っ 」
違うよ、
例え貴方に拒絶されたってもう、きっと。
私はもう離れられなくなってる。
彼の声色・体温・匂い、
全てに包まれながら私は再び眠りに着いた。
・
・
・
『 ん〜〜っええ天気やぁ〜 』
チェックアウトを済ませ、荷物をホテルに預けて
身軽になった私たち。
躊躇もなく繋がれた手もそのままに、
見慣れない街を歩き出した。
『 どっか行きたいとこあらへんの？ 』
「 そうだな〜〜 」
私たちの背景が見えさえしなければ。
誰もが普通の恋人としか思わないのだろうに。
『 デート、みたいやん 』
「 ･･･うん、」
『 このまま…ここに居るんもありやな 』
「 えっ…？ 」
『 なんてな、冗談やって。 』
繋いだ手をそのまま引かれて歩く＿＿＿
大吾くんの言葉の意味が、
全く分からない訳でないまま。
だけど私はずるいから。
気付かないフリをし続けるんだ＿＿＿＿
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fumi(プロフ) - りょうさん» ありがとうございます…！余裕があったら続き書いてみます…！☺️ (9月1日 0時) (
レス) @page47 id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
りょう(プロフ) - 完結？おめでとうございます！続編楽しみに待ってまーす🫡 (8月30日 23時) (レス) @page47 id: f81b8b1a26 (このIDを非表示/違反報告)
fumi(プロフ) - いちご大福さん» コメントありがとうございます…！わぁ…なんて嬉しいお言葉でしょうか🥲ありがとうございます🥹2人の結末やいかに、、、 (7月17日 17時) (レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福(プロフ) - あ〜続きが気になる。できれば、できれば幸せになって欲しいです。fumiさんの描く大吾くんがめちゃめちゃ好きです！応援しています😊 (7月16日 8時) (レス) id: 141b81de70 (このIDを非表示/違反報告)
fumi(プロフ) - かなっぺさん» 何かイメージ出来るのこんな役ばっかりなんですよ🥹どうしましょ(笑)ありがとうございます🥹2人は幸せになれるんでしょうかね、、、🥲 (6月2日 1時) (レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fumi
| 作成日時：2023年4月2日 0時
