17. ページ17
.
＿＿＿ あんたが、好きやねんで、
危なかった。
思わず言ってしまったんやないかって。
夢の中、やっぱり駄目なんだって
彼女が離れて行こうとして
引き止めようとして吐き出した気持ち
言ったらあかんって抑止が
より気持ちを増させてしまうのに。
それでも一緒におりたくて。
今だってこの時間を作ったんわ俺自身。
平常心取り戻さんと＿＿＿
風呂から出れば、
スマホを眺めがら食事をしてる彼女がおって
わざと浴室の扉をガタンっと閉めれば
そのスマホはスッとしまわれる
『 別にええよ、返さんと怪しまれるやろ 』
「 ううん、大丈夫 」
その��大丈夫��にさえモヤっとする
『 そういや、なんて言ってきたん？ 』
「 出張としか、言ってない 」
『 相手が男やってことも言うてへんの？ 』
「 聞かれなかったし、勝手に女の子だと思ってる 」
『 ふーん、悪い子 』
頬杖えをつきながら、
彼女の食事姿を特等席で見つめて、
少しだけ意地悪を言う＿＿
言い返せない彼女、
そんな様子をニンマリしながら見る俺は
やっぱ捻くれてんねやろな。
『 ひとくち頂戴 』
「 ん、どうぞ 」
ご丁寧に箸を持ちやすいように俺の方に向けて。
そうやないのに。それは、わざとなん？
『 ちょう、だい？ 』
「 ･･････ 」
次は口を開いて待ってみれば、
溢れないように手を添えて俺の口に運ぶ
＿＿＿そういうとこも、めっちゃ好きやねんな
「 美味しい？ 」
『 ん、うまい。俺も次それにしよ 』
「 こんな時間に食べてるの、
ちょっとだけ罪悪感だけどね笑 」
『 ･･･ええやん、いっぱい運動すれば 』
「 出張中に？笑 そんな元気ないよ 」
勘が鋭いところもあるくせして、
たまにこうやってやたら鈍いところとか。
『 ･･･運動の意味、分かっとる？ 』
「 んー？走ったりとか？私腹筋とかは無･･･っ！ 」
すっとんきょんなこと言うとる彼女を
ソファに押し倒して、
さすがに分かったやろ？って顔で合図すれば
あっという間に頬は赤く染まる
でも＿＿＿、
この日の彼女は何処かが違った。
確かに顔は赤くなったけど、
その後、俺の首に腕を回して引き寄せて
驚く間もなく、唇が触れた
『 ･･･？！ 』
「 隣で、寝たい… 」
そんな事を呟く君の
視線の先を追いかけてみれば＿＿＿＿
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 780人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
fumi(プロフ) - りょうさん» ありがとうございます…！余裕があったら続き書いてみます…！☺️ (9月1日 0時) (
レス) @page47 id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
りょう(プロフ) - 完結？おめでとうございます！続編楽しみに待ってまーす🫡 (8月30日 23時) (レス) @page47 id: f81b8b1a26 (このIDを非表示/違反報告)
fumi(プロフ) - いちご大福さん» コメントありがとうございます…！わぁ…なんて嬉しいお言葉でしょうか🥲ありがとうございます🥹2人の結末やいかに、、、 (7月17日 17時) (レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福(プロフ) - あ〜続きが気になる。できれば、できれば幸せになって欲しいです。fumiさんの描く大吾くんがめちゃめちゃ好きです！応援しています😊 (7月16日 8時) (レス) id: 141b81de70 (このIDを非表示/違反報告)
fumi(プロフ) - かなっぺさん» 何かイメージ出来るのこんな役ばっかりなんですよ🥹どうしましょ(笑)ありがとうございます🥹2人は幸せになれるんでしょうかね、、、🥲 (6月2日 1時) (レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：fumi
| 作成日時：2023年4月2日 0時
