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『なぁ、いつまで眺めてるん』
「なんか、ずっと見てられる」
指にはめてもらった指輪を
かざしたり、見下ろしたりして
色んな角度から見ては喜びをかみ締めていた
そんな私の手にそっと自分の手を重ねて
指を絡めてきた大吾くんは
何でか少し目をうるうるさせていて。
「さっき私に泣き虫って言ったの誰？」
『Aと会うてからより涙腺ゆるなったわ･･･』
「私のせいなの？笑」
『だっていつも掴みきれんし、すぐどっか行くし･･･』
ちょっとだけむすっとした表情。
というより頬を膨らませて不貞腐れてるみたいに。
この大吾くん見たの久しぶりだなぁ･･･
「･･･もう、絶対どこも行かない。」
『約束やで？』
「うん、だから･･･」
『･･･分かってる。』
「えっ･･･？」
『行ってき。待っとるから。』
私が何を言おうとしたのか、
すぐに分かったのか、徐にコートを手渡される
『俺も一緒に行きたいけど。
でも、今はA一人で行くんが正解やと思う。』
「･･･大吾くん」
『大丈夫。心配しとらんって。
あ、でも後でちゃんと話は聞かせてもらうで？』
「話･･･？」
『なぁーんで、しちゃったのか。とか？』
「･･･！？？」
きっと本当は半分くらい心配してるのは伝わる。
でもそれ以上に信頼してくれてるのも分かる。
大吾くんは優しく笑いながら
私の背中をゆっくり押した＿＿＿＿＿＿
着信を鳴らしながら、
今一番「ありがとう」を伝えたい人に会うために。
私は歩くスピードを次第に速める。
そこは、いつもの私たちが集まっていた場所。
あの頃と少しだけ関係性が変わってしまったかもしれないけど
それでも、失いたくはない大切な人。
都合がいい言い方なのかもしれない。
でも、きっと彼も同じ気持ちでいてくれてるって
どこかで思う自分もいる＿＿＿＿
「お待たせっ」
「全然。待ってへんよ」
私達のお決まりの席。
ここで数え切れないほど色んな話をしたよね、
相談も沢山乗ってもらって、
もうあまり口にしない方がいいことも
あったりしたけど･･･
それでも、この場所は私にとっては
特別な場所。
当たり前のように向かい合わせに座れば
少しだけいつもとは違う間。
交わった視線は
揺れることなく互いに互いをしっかり
捉えていた＿＿＿＿
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fumi(プロフ) - 檸檬の妹さん» とんでもないです🥹最後までご覧いただきありがとうございました🥺 (2023年4月15日 23時) (
レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬の妹(プロフ) - 遅くなりましたが完結おめでとうございます！とてもキュンキュンさせていただきました！ (2023年4月15日 0時) (レス) @page50 id: 0bbfc75c53 (このIDを非表示/違反報告)
fumi(プロフ) - genenonreomoka1さん» そう言っていただけると嬉しいです…！お時間かかるかもですが、作成できたらどこかでお知らせいたします〜！🥰 (2023年3月15日 21時) (レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
genenonreomoka1(プロフ) - 大橋くんメインも楽しみにしてます( *´꒳`* ) (2023年3月15日 19時) (レス) @page50 id: 4290156845 (このIDを非表示/違反報告)
fumi(プロフ) - みんさん» ご丁寧にありがとうございます🥺寂しいと言って頂けて本当に嬉しいです(;_;)ありがとうございます〜！❤️ (2023年3月15日 10時) (レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fumi
| 作成日時：2023年1月22日 18時
