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いつもの串屋さんの個室。
もう常連と言って良いほど通い慣れた店
店員さんは和くんの名前で予約が入れば
必ずこの部屋に案内してくれる、
決して広くない席。
でもこの狭い空間に２人で居ることは
当たり前の光景になっていて
何かを感じることなんて今まで無かった
あんな事があって、
和くんに距離を置かれても仕方ないって
思いながら、「なんで？」っていう気持ちも
拭いきれなかった。
距離置かないでって言ったのはそっちじゃん
なんて、駄々こねる子どもみたいだけど
納得いかなくてもやもやしていた。
でも、やっと。
やっと面と向かって話ができる。
あの日、思ったことを素直に伝えたくて
ただ真っ直ぐに、嘘偽りなく。
言葉にした＿＿＿＿
『･･･ずるい子やなぁ。Aちゃんは』
「え･･･？」
『簡単には諦めさせてくれへんのや。』
ふっと苦笑いっていうのかな、
困ったように笑う和くんは
頭を抱えながら私を流し見た———
『･･･Aちゃんさ、
俺のこと優しい言うたよな…？』
「うん。言ったよ…？」
『これでも、まだそう言えるん？』
向かいに座っていた和くんは
ゆっくり私の隣に移動してくる。
「？？？」
『俺やって、男やねんで。』
「･･･知ってる」
『いや、Aちゃんは分かっとらんよ』
その言葉と共に、
私の首元に和くんの腕が絡んできて
ぐいっと強く引き寄せられた
「･･･？！」
『俺やってこういうこと、出来るんやで？』
「･･･ど、どういう…」
『こういうこと。』
「んっ･･･！」
後ろに身を引いたってそこは壁。
ゴンっという音がしたって
ガヤガヤした店内には大した音じゃ無い
あの時の、後悔の混じったキスとは違う
もうなんとでもなれ、みたいな投げやりな
強引なキス＿＿＿
離れた、と思っても、
また角度を変えてすぐに塞がれて
逃げ場のない私は受け入れることしかできない
「･･･っはぁ、や、」
『嫌なら叫んだってええんやで、』
「っ･･･そん、な、」
『ネットニュースとか、なるんかな』
「･･･！だめ、」
そんな事、させられるわけない…！
咄嗟に口を塞げば、
その様子に一瞬、眉を下げた和くん。
『･･･後悔してもしらんで』
「･･･っ、」
『大ちゃんに言われへんようなこと、しよか？』
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fumi(プロフ) - 檸檬の妹さん» とんでもないです🥹最後までご覧いただきありがとうございました🥺 (2023年4月15日 23時) (
レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬の妹(プロフ) - 遅くなりましたが完結おめでとうございます！とてもキュンキュンさせていただきました！ (2023年4月15日 0時) (レス) @page50 id: 0bbfc75c53 (このIDを非表示/違反報告)
fumi(プロフ) - genenonreomoka1さん» そう言っていただけると嬉しいです…！お時間かかるかもですが、作成できたらどこかでお知らせいたします〜！🥰 (2023年3月15日 21時) (レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
genenonreomoka1(プロフ) - 大橋くんメインも楽しみにしてます( *´꒳`* ) (2023年3月15日 19時) (レス) @page50 id: 4290156845 (このIDを非表示/違反報告)
fumi(プロフ) - みんさん» ご丁寧にありがとうございます🥺寂しいと言って頂けて本当に嬉しいです(;_;)ありがとうございます〜！❤️ (2023年3月15日 10時) (レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fumi
| 作成日時：2023年1月22日 18時
