◻︎ 頑張るキミに ページ38
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和「 最近みっちー大丈夫やろか 」
丈「 頑張りすぎちゃうからなぁ 」
西「 心ここに在らずってこと多いよな 」
みんなが心配するのも無理は無い。
本当に忙しいスケジュールをこなしていて。
ましてや今彼が向き合っている役どころは
かなり難しくて。
撮影から離れた時間さえ、そのことを
考えているんだろうなぁって瞬間が多い＿＿＿
「 道枝くん、次１時間空きです 」
『 じゃあ台本見てくる 』
「 ･･････部屋、使ってね 」
『 ありがとう 』
ちょっとは休んで、なんて上からなこと
私になんか言えるわけもなくって。
でも、最近常に気持ちが張っているような、そんな感じ。
ふわって笑うことも減ってるような＿＿＿＿
撮影のときは仕方ない。
けどそうじゃないときくらいは
どうか気持ちを休めて欲しいと思ってしまう。
・
・
・
あと15分ほどで撮影再開という頃合、
私の耳に入ってきたのは天候が悪化してしまい、
更に少しの時間見合わせに＿＿＿
「 道枝に伝えてきます 」
台本を見てるといっていた彼のいる元へ。
ゆっくりその扉を叩いても応答がない＿＿＿＿
「 道枝くん･･･？あけるよ？ 」
『 ･･････すぅー･･･ 』
するとそこには、椅子に腰掛けたまま
眠ってしまっている彼の姿があった。
「 ･･･ふふっ笑 」
普段の整った顔立ちから想像もできないけど
ちょっと半目で寝てるその姿は
愛しいという気持ちさえわいてくるほど
「 お疲れさま 」
空き時間が延びてよかった。
彼に少し休んでもらえるから＿＿＿＿
近くにあったブランケットをかけてあげれば
『 ん･･･ 』と少し瞼が動く＿＿＿
「 ･･･！ 」
『 あ･･･俺･･･寝て、た･･･ 』
「 ごめんなさい、起こしちゃった 」
『 い、や･･･あ、･･･撮影？！ 』
「 大丈夫。また少し延びちゃった 」
寝過ごしたかと慌てる彼を落ち着かせて。
「 休んで下さい 」
やっと言いたかった言葉を伝える
『 休んで、ええのかｎ「 当たり前。」
『 そんな食い気味に言わんでも。笑 』
くすくす笑う彼を見て、
それがとても久しぶりな気がしてほっとして、
泣きそうにもなった＿＿＿＿
だからかな･･･
『 ・・・？！ 』
「 頑張り過ぎないでね 」
思わずそっと抱きしめてしまった＿＿＿＿
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作者名：fumi
| 作成日時：2024年2月22日 17時
