僕の全てを君にあげる[ naniwa ] (ページ4)

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◾︎ 第一印象 ( side 長尾 ) ページ4

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新しく俺らのマネージャーに加わったAちゃん。
とはいっても、暫くして仕事に慣れてきたら
メインでつくのはみっちーにみたいやけど。

そんな俺らの出会いは、
なんかちょっとだけ、いや、かなり？変やった気もする＿＿＿

『え・・・誰？？？』

事務所の、しかも俺らの控え室で
なにやら書類をまとめていた１人の女の人。

「あ・・・」

『えっ？？え？ファンの子、とか、やないよね？え？』

「あ、えっと私は･･･」

『ちょ、動かんといて！今スタッフさん呼ぶから』

「え？いや、その私は・・・」

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丈「ホンマすんません。こいつ話聞いてへんかったみたいで」

「あ、全然全然！むしろ私が勝手にすみませんでした。」

丈「いやいや畑井さんはなんも悪ないんで！謙杜、謝ったん？」

『ごめんなさいぃ･･･まさかマネージャーさんやなんて思わへんくて』

「ほんとに！大丈夫なんで！逆にごめんなさい」

控え室にいたAちゃんのことを
不審者と勘違いした俺は勝手に大騒ぎして、
丈くんに「さっきこれから挨拶くる言うてたやろ」って
怒られたこの日。

だって、まさか新しいマネージャーさんが
女の子やなんて思わへんもん。

「長尾さんの危機管理能力すばらしいです。」

『へっ？？』

「咄嗟の不審者対策。さすがでした。」

『それ･･･褒めてるん･･･？いじってるん？』

「･･･一応･･･褒めたつもりですが」

『そうなん？笑絶対いじりやと思ったわ笑』

でもある意味、出会い方がこんなんやったから
すぐに打ち解けられたような気もする。

『 Aちゃん』

「長尾さん、下の名前はやめてください」

『ええ？別にええやん～』

「藤原さんに言いつけますよ？」

『うわっ、またそれや、俺丈くんに何回怒られるん～～』

「やめたらいいだけなんですけどね。笑」

『･･･だってAちゃんも笑ってるんやもん』

「・・・・」

普段、一緒についてくれとるときは
落ち着いててクールめで、控えめな子やけど、
ホンマはよく笑う子なんやろうな、なんて
密かに思ったりしてる＿＿＿＿＿

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