・ ページ29
.
「 はぁーばれちゃいました、不覚でした、、 」
『 別に隠さんでもええんちゃうの 』
「 んーでも、ほら野球は藤原さん担当なんで 」
『 なんそれ。笑 』
「 それにプライベートの話はあまりしない方がいいかなって 」
『 ･･･なんで？ 』
「 ほら、私は同僚というか、仕事仲間というか･･･ 」
きっと俺らの知らんところで色々言われてるんかもしれんけど
女だからって理由で距離置いてんのやったら
それは何かちゃうんやないかなとは思う。
彼女にとったらそんな簡単な問題やないのかもやけど＿＿＿
『 同僚でも友達になったりするやん 』
「 まぁ･･･そう、ですけど 」
『 友達じゃあかんの？ 』
「 私、達がですか･･･？ 」
『 そう。ええやん友達になったって別に。』
趣味も一緒で、話も合うのに。
男と女やから、タレントとマネージャーだからって
友達になれへんなんておかしいやん。
『 俺は、畑井さんのこと尊敬してるで
途中から任されたなんて思えへんほどしっかりしとるし 』
「 ありがとう･･･ございます、 」
『 頼りにもしとる。
これからも一緒にやっていきたいとも思う 』
「 ・・・・ 」
『 でも、それ以上に俺は友達になりたいわ 』
もっと色んな話しようや、
野球以外のことだって聞かせてや、
無理強いはせんけどさ、仲良くなりたいんやで＿＿＿
「 私、友達になるとラフになりすぎちゃうんです、」
『 ええやん別に 』
「 でも、公私混同になっちゃいそうで･･･ 」
『 他のマネ見てみ？みんなそんなんやん笑 』
「 まぁ･･･あれは度が過ぎてますけどね。笑 」
『 まぁな。笑 だから畑井さんも！ 』
そこまで言うとニカッと彼女は笑って、
「 ありがとうございます 」なんて
今まで見た中で１番の笑顔を見せてくれた＿＿＿＿
『 じゃあ･･･手始めに。呼び方から変えるわ 』
「 呼び方･･･？ 」
『 そういや畑井さんっていくつなん？ 』
「 27です 」
『 ん？同い年･･･？いや、１個下やん 』
「 あ、はい、そうです、かね？ 」
『 じゃあAでええか 』
「 え･･･！ 」
『 Aは？俺のことなんて呼ぶ？ 』
ちょっと強引やったのかも。
でも、それでも良かったと思えたのは＿＿＿＿＿
「 じゃあ･･･丈、くん･･？」
ちょっと照れながら俺の名前を呼ぶ
彼女を見れたから。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 307人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：fumi
| 作成日時：2024年2月22日 17時
