◾︎ 友達じゃあかんの？ ページ28
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『 畑井さん、この前言ってたやつ 』
「 ・・・！！早速ありがとうございます！！ 」
一緒に野球見に行こうや〜なんて話をしてて。
今度、地方の撮影に同行やって言うから
現地の球場の試合のチケットを取った。
普段はぴしっとして、仕事モードですって感じやのに
野球の話となると目をキラキラさせるんは
自分で言うのも変やけど俺と同じ。
だから俺らってホンマに似てると思うねんな＿＿＿
『 畑井さんは？その日は泊まりなん？ 』
「 そうです！翌日一緒に帰ります！ 」
『 じゃあ野球見終わったらどっか飯でも行かへん？ 』
「 いいですね！ご飯美味しいところリサーチしておきます 」
『 ん、俺も見とくわ〜 』
そんなやり取りをしてれば、
「 あ･･･ごめん丈くん。A、さんちょっとええかな 」なんて
たどたどしくみっちーが部屋に入ってきて。
「 ？？どうしました？ 」
道「 ちょっとスケジュール確認したいことあって 」
「 あ、変更になったところですよね 」
道「 うん、それ。ちょっと分からんくなって 」
なんてことないマネージャーとのやり取り。
でもなんか＿＿＿＿
みっちーの視線の向け方で普通と違う何かを感じる。
「 もうちょっとメモ丁寧に書きましょ？笑 」
道「 これでも頑張って書いてんねんけど、、 」
「 ふふふ笑 貸して？書いてあげる 」
畑井さんはみっちーのノートを受け取ろうとして
俺が渡したチケットを脇に挟んだ
気の利くみっちーはそれをすっと抜き取って
「 持ってるよ 」なんてやり取り。
道「 ・・・野球？試合？見に行くん？ 」
「 あっ･･･！ 」
道「 この日って丈くんと地方やんな？ 」
彼女が野球が好きってことは
実はメンバーはあまり知らない。
だからみっちーの反応はあながち間違ってないわけで＿＿＿
『 そう、取材終わったら見に行こうってなってん 』
道「 え、2人で？ 」
『 ？？そうやで？みっちーも来たかった？ 』
道「 …へぇー、そうなんや、」
趣味がバレて気まずそうな畑井さんと、
ちょっと納得いってなさそうなみっちーと、
全部分かるけど、とぼけてる俺。
知らんうちに、みんな少しずつ彼女と距離を縮めてる。
それはビジネスパートナーとして？
それとも＿＿＿＿？
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作者名：fumi
| 作成日時：2024年2月22日 17時
