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『 来んの？習得したら俺は用済み？ 』
「 違うよ、用済みなんて言い方･･･ 」
『 じゃあ普通に来たらええやん 』
「 そんなの･･･ 」
『 別におかしくないやろ、マネージャーが家に来たって 』
「 でもほら、私･･･一応、その、女？だし？ 」
『 ･･･今更やろ、そんなの、 』
最初からそんなん条件は同じやん。
目的が無くなってしまったら、俺らはタレントとマネージャー。
男と女。それでしかないん？？
なーんかむしゃくしゃして。
コントローラーを握り締めてるAの背後に回りこんで
そのまますっぽり覆いかぶさる。
「 ・・・！？？ 」
『 よそ見しない、やられんで 』
「 ちょ、なになに、・・ 」
『 指止まってる、こっちやってば 』
「 ・・・っ 」
いつもはぴしっと背筋を伸ばして
少しだけ高さのあるヒールの靴を履き鳴らしてるAは
かっこいいとさえ感じる存在やけど。
今は俺の腕の中に縮こまって、こんなにも動揺して。
もう狼に捕まった小鹿やん。
え？なに？これって俺のこと意識してるってこと？？
『 ･･･あーあ、やられちゃったやん 』
「 だって恭平が・・・ 」
『 俺が？なに？ 』
「 いいから、離れ･･･ 『 座ってるだけやって 』
ほんまはAが言うことの意味やって
全く分からへんわけやない。
でも、分かりたくないって思ってしまうんわ、
やっぱりこのやましい気持ちのせい。
「 座るならあっちにし･･･！ 」
『 ・・・・ 』
「 っ、！！ 何して･･･！ 」
『 何って、見てのまんまやけど 』
こんな近距離で振り向くAが悪いんやで。
隙がありまくり。何してもええですよって
言ってるようなもんやん・・・
「 っ恭平、何したか分かって・・・ 」
『 時間の問題やったやん、俺ら。 』
「 、それどういう･･･ 」
『 いつこうなってもおかしなかったと思うで 』
「 ・・・ 」
『 やましい気持ち、Aは微塵もなかったん？ 』
一か八か。
賭けみたいなこと言ってみて。
これで関係ぐしゃぐしゃになるかもしらんのに。
「 、そんなの･･･あっても･･･言えるわけ･･･ 」
でも、返ってきたのは予想外の言葉。
『 じゃあ、一緒やん。 』
「 ・・・・ 」
『 2人だけの秘密、な 』
そういってもう一度同じことをすれば、
Aはもう、驚かなかった＿＿＿＿
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作者名：fumi
| 作成日時：2024年2月22日 17時
