僕の全てを君にあげる[ naniwa ] (ページ15)

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◻︎ あまじょっぱいページ15

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『 A～～明日って10時やっけ～～～』

「そうですよ、10時です」

『ん。了解』

「大丈夫ですか？」

『だめそうやったら連絡する』

「承知です。」

７人とやり取りする中で、１番あっさりしてるのは
彼、高橋くんだと思う。
いわゆる塩対応、といえば塩なのかもしれない。
だけど、冷たいっていうのとはまた違うと思ってる＿＿＿

何でそう思うかというと、
彼の、彼なりの優しさに触れたことがあるからで。
それは１度や２度じゃないから。

「ちょっとゲームに関しては私分からなくて」
「はぁー･･･なるほど、、ちょっとやってみます･･･」

マネージャーはただスケジュール管理をするだけじゃない。
撮影に関わることに関しての知識をつけるのも必要で。
それが人生でやったことのないジャンルだとしたって
例外はない＿＿＿＿

私のそんな事務所との電話のやり取りを
聞いてない振りしてしっかり聞いていたのが彼。

『なに？ゲーム？』

「今度○○ってゲームの収録するらしくって
　操作方法とかさらっと覚えといて～って言われて･･･」

『 Aってそんなことも覚えん？』

「一応？必要はないことも多いですが」

『教える』

「えっ？」

『俺が教える』

多分、全てはこれがきっかけだった。

私は彼らの送迎もすることがあって、
その日は高橋くんを自宅まで送り届けた。

「じゃあ、明日は12時とかなので、
　少しゆっくりしてくださいね」

『明日昼からかぁ〜』

「だからって夜更かししすぎはダメですよ」

『 Aは？朝早いん？』

「いや、明日は…『じゃあ寄ってけば？』

「 …はい？」

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「ちょ、え…待っ、そんなとこ…！」

『待たれへんって』

「やっ、だめ、、むり、、」

『こんなんでへばってどうするん？
　本番これからやねんけど…？』

「もうこれ以上できなっ、、、」

気付けば時間は23時近く＿＿＿＿

「・・・・・」

『あかんわ、特訓やなこれは』

「勘弁してください」

へとへとになってる私を、
涼やかな表情で見ている高橋くん。

そう、私たちはこの日＿＿＿

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『チュートリアルでやられる人初めて見たわ』

「すみません」

ゲームの師弟関係になった＿＿＿

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