◾︎ 第一印象 ( side 西畑 ) ページ2
.
「 初めまして、畑井Aと申します。
本日から宜しくお願いします。」
『 こちらこそよろしくお願いします。』
「 早速ですが…明日のスケジュール確認
よろしいですか？ 」
『 あっ、はい。お願いします。』
色々と事務所の体制が変わり、
今までのマネージャーとは別に、新しくマネージャーが増えることになった。
それ自体は全然ええし、ありがたいこと。
やけど１つ気になるのは、
その人が��女性��ということだった＿＿＿＿
『 あの、』
「 …どうかしましたか？ 」
『 どうして、俺らのマネージャーに…？ 』
「 …辞令、ですね。」
『 そう…なんや。』
「 西畑さん。」
『 あ、はい。』
「 私、恋人がいます。 」
『 ……へっ？ 』
「 …一応、言っておきますね。 」
スンッとした表情で、
多分俺が感じてる何かを察したのか、
必要最低限の言葉だけで伝えてきた彼女は
次に口を開くときにはもう仕事の話。
『 ……ふっ笑 』
「 …？何か面白かったですか？ 」
『 いや？切り替え早いんやなぁって 』
「 だって、別に興味ないですよね？ 」
『 んー、まぁ、そうかもやけど… 』
「 だから、おしまいです。この話は。 」
そう言ってまた視線は手元のノートに移る。
俯いた表情で目が行くのは長いまつ毛
なんかつけてるんやろか、なんて
いや、別に興味があるわけでもないんやけど…
『 …畑井さん 』
「 はい 」
『 よろしくお願いします、これから。 』
「 こちらこそ。しっかり、支えます。 」
表情は変えず、だけど強い意志を感じる言葉。
あぁ、大丈夫や。しっかりしとる子や。
俺にしては珍しかった方やと思う。
こんなにも早く、信頼できる人やって思えたのは＿＿＿
そんな初めましてだったこの日から、
数日後のこと＿＿＿＿
？『 あっ、畑ちゃんこんなとこ居ったん！ 』
「 あっ＿＿＿ 」
？ 『 ごめん、パープルのアイシャドウとか
持ってへんよね･･･？ 』
「 多分あるよ、持ってくるね 」
？『 ホンマ〜？助かるわ、
あ、大ちゃんおったん…？ 』
「 西畑さん、ちょっと失礼しますね 」
『 え…あ、うん… 』
控え室で２人、
別に何するわけでもなかったんやけど
そこに現れたのはメンバーの流星で。
何やら親しげな2人の雰囲気に
少しだけ、少しだけな？戸惑ったりした＿＿＿
.
◾︎ 第一印象 ( side 大西 )→←◻︎ prologue
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 307人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：fumi
| 作成日時：2024年2月22日 17時
