◻︎ prologue ページ1
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『 待って、 』
「 なに･･･？ 」
『 俺じゃ、あかんの･･･？ 』
「 ･･････ 」
『 なんでなん･･･ 』
・
・
・
『 … ずるいよな、ほんまに 』
「 ずるい･･？ 」
『 全部わかってんねやろ 』
「 何言って… 」
『 そうやって誤魔化すんや、また 』
「 ･･････ 」
好きになったらあかんって
思えば思うほど、君を好きになった＿＿＿
でもこの気持ちは伝えたらあかん。
だって伝えてしまったら、全部が壊れてしまうから
そんなこと、分かっとったのに。
自分のもんにしたくて、俺だけを見て欲しくて…
そっと触れたのが最後。
『 なぁ…俺のこと、どう思ってるん…？ 』
「 どうって…？ 」
『 俺のこと、好き？ 』
「 好きだよ？ 」
でも知ってる。
君の��好き��が違う好きであることくらい。
それが悔しくてたまらなくて、
ちょっとでも、俺が君の１番になりたくて＿＿
ああ、これを恋って言うんやな。
恋ってこんな苦しかったんやっけ＿＿＿＿＿
こんな気持ちになるくらいなら、
君を好きになんてなりたくなかった＿＿＿
『 俺の��好き��は、
こういう、"好き��なんやで。 』
「 ……気のせい、だよ、 」
ぐっと顔を近づけて、縮まった君との距離。
このまま強引に触れれば先に進めるんかな、
なんて、思ったのも束の間。
ふいっとその顔は逸らされる＿＿＿
『 あかんってこと…？ 』
「 答えは、聞かなくてもわかってるでしょ？ 」
『 分かるで、分かるけど聞いてる 』
「 聞いても同じだよ 」
『 ホンマにそうなん…？なぁ、A＿＿＿ 』
「 ……っ 、」
これは、俺の＿＿
いや、俺たちのって言うんが正しいんかも。
君に全てを捧げる、恋の話＿＿＿
『 なぁ、俺だけのもんになって？ 』
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作者名：fumi
| 作成日時：2024年2月22日 17時
