149. ページ8
.
あの後もずっと恭平はイライラした様子で
私と目も合わせてくれなかった
駿『恭平どしたん？』
「怒らせちゃったみたい」
『え？Aが？』
「うん、」
『まあでもあれやな、怒ってるより不貞腐れてるって感じやからそんな気にせんでも大丈夫やろ』
「そう？」
『意外と声掛けたら大丈夫なんやない？』
とは言ってもなんて声を掛けたらいいか分からない
ごめんねって謝るべきなのか、はたまた何事も無く話しかけて良いのか、、
そんな事で頭を抱えていれば
まさかの恭平の方からこちらに近寄ってきてその威圧感に思わず駿佑の後ろに隠れてしまった
恭『みっちーちょっとA貸りるで』
「え」
駿『なぁ、何不貞腐れてんの？A怖がらせるなら貸さないけど？』
恭『不貞腐れてないって別に。怖がらせるつもりもない。話したいことあるだけやから』
駿『やってよ？どうする？』
後ろに隠れる私に問いかけた駿佑はそっと腕を掴んでそのまま恭平の前に私を押し出した
駿『仲直りしてき？』
「う、うん、」
すると恭平はさらっと私の肩に腕を回して
『じゃ、借りてくな』と去ろうとする
駿『あ！ちょ、恭平それは無しやろ』
恭『あ？』
駿『腕！その腕やめろや』
恭『仲直りしてきーって言ったんみっちーやん』
駿『無し無し！Aもう仲直りせんでええ！』
丈「なん？何揉めてん」
和「A取りあってるんー？俺も混ぜて〜や〜♩」
そりゃそんな言い合ってたら嫌でも耳に入ってくるよなぁと思いつつちょっと呆れながらパッと顔をあげれば大ちゃんと目が合ってあっという間に逸らされる
「(えっ･･･？)」
恐らくその反応に恭平は気付いたのか、結局私の肩を抱いたまま耳元で『行くで』と囁く
「え？どこに…？」
向かう先が分からず、されるがまま恭平に連れて行かれた私はある部屋に入った瞬間、ドンっという鈍い音と共に何故か壁に追いやられていた———
「えっ、えっ、」
恭『俺別に、怒ってるわけやない』
「あ、うん…なら良かった、けど…」
『…Aはさ、この距離に俺が居ってもドキドキせーへんの？』
「えっ？」
『キスできるで？』
「へ？ちょ、何言って」
『どうする？してみる？』
押し返そうにも所謂壁ドン状態で、どうにも出来ない
そのまま私と目線を合わせた恭平はフッと鼻で笑ってみせた
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1264人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
fumi(プロフ) - Daigo0211さん» わ〜！わざわざこちらにコメントありがとうございますっ🥺💓どんな感じにしようか迷ってるのですが…書いていて楽しい作品だったので書きたいなぁという気持ちです🤤❤️ (2022年11月19日 20時) (
レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
Daigo0211(プロフ) - いつも楽しく見させてもらってます。続編あるかも、、、は嬉しすぎます❤️ぜひお願いします🙆♀️ (2022年11月19日 16時) (レス) id: 2f0ef62747 (このIDを非表示/違反報告)
m725(プロフ) - みみかさん» 嬉しいです…！最後までありがとうございました＾＾その後の2人の番外編良いですね、、！需要あれば書いてみようかな…🥺🫶🏻ありがとうございますっ✨ (2022年10月9日 20時) (レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
みみか(プロフ) - 無事に完結できてよかったです！ハラハラしたりドキドキしたりしながら楽しく読ませてもらいました！その後の2人の番外編などをまた書いていただけたら嬉しいです！ (2022年10月6日 0時) (レス) id: 07c2e13fa2 (このIDを非表示/違反報告)
m725(プロフ) - ぴぴさん» いつもありがとうございます🥹💓私も道枝くん報われてくれ…！と書きながらずっと思ってました🥺道枝くんメインのお話また書けたら、なんと思ってます☺️💓応援いただきありがとうございましたっ🫶🏻 (2022年10月5日 10時) (レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：fumi
| 作成日時：2022年8月30日 19時
